山行記録/個人山行/2017-04-29〜05-02/横尾尾根行ってきました

Last-modified: 2017-05-07 (日) 11:40:22 (581d)
山域横尾尾根
日程2017年4月29日-5月2日
メンバー玉木、安井さん、長野さん


横尾尾根.JPG

レポート

横尾尾根行ってきました。正月から計画していたが、パートナー長野さんの都合で3月連休も見送り今回に至った次第です。ま、そんなこんなで玉木リーダーの元、安井さん長野さんエントリー編成となった。初日と3日目が崩れる予報、テンション下がるゼ。

4/29 6:50上高地出発−9:20横尾、ここでカッパズボン・スパッツ付ける。3ルンゼは雪崩れそうもないので10:45アイゼン着けて急登のアルバイト。3時間かかるか?と予想してたのであっけなく12時ころガリー上に到着、風強し。上着を着こみ突入。いきなりの悪路。ハーネス装着しなかったことが悔やまれる。ここじゃザックも下ろせず、腰に直結びし立ち位置上、私がロープを延ばす。雪は少なく腐ってて崩れやすいので木登りを選ぶ。でも、ランニング取れないので先に突っ込めないー。でピッチを切り選手交代、で尾根に上がる、心身果てる、13:30ころ。慌ててハーネス・ダブルアックス着けて戦闘モード、も遅し。ちょっとしたアップダウンを繰り返すと、空は暗雲が立ち込め、風は生あたたかい。P5を越えるのは止め、広い斜面を切り崩し整地に取りかかる、14時。その間に雷が鳴り始め、そこそこにテント設営。幸い雨でなくザラメ状の雪ですんだ。18時には消灯。

4/30 2:50起床、4:50発。P5の登りが急なので念のためザイルを出す。まあ不要だったが、ちょっとした下りは腐れてて恐ろしいのでザイルを出す。いやー時間くった。P6、P7は緩やかに見えるがナイフリッジ状。傾斜の強い下りが実に嫌らしい。そーっと足を乗せれば果てしなく沈む気配。といってガシッと置けない綱渡り様。んでクライムダウン。次のギャップは悪そうなのでまたザイルを出す。安井さんリード。トレースがあっても嫌らしい下り。中途半端に岩が露出しててアイゼンが効かず、雪を拾ってスタンスにするが崩れそうで信用ならない。ここは下からビレーなので寿命縮めるよ。さらに、ピッチを延ばす。中間固定し同時登攀。概ね中間固定の私はオンブにダッコ状態。距離は3mだが巨岩を回り込む所が恐ろしかった。長野さんリードで残置ロープ掴んだら、切れた。こえぇーー。ここで終わりかと思ってたら序章に過ぎなかった。雪壁から一旦下り、変なとこでビレーしてる。ロープが足らずピッチを切ったらしい。が、そこは3人留まれない。3番手が途中まで上がり、2番手がトップの元へ。そんでトップが横尾の歯終了とおぼしき安定地へ。ここからはもうザイル不要だろう。ここも、こんな雪質・岩露出なしなら、アイゼン・アックスでカシカシ行ける所なんでしょうよ。10時ザイル仕舞う。んが、腐れた長いナイフリッジにおののき、みたたびザイルを出す。ここで12時くらいか?腹ごしらえしラッセル交代し先を進む。次第に雪団子が付くようになりストレス倍増。天狗のコルに13:30着。ここで氷結飲もうと思ってたが最後の雪壁に備えよう。主稜線に抜けても槍まで3時間かかるんじゃ不可能。営業小屋を目指してた訳で、槍にはこだわってない。んで南岳に計画変更。2時間で越えられるか?で数歩進んだが、膝まで潜り、抜き足には高下駄の雪だんご。奴隷の足かせか。「早朝の固い雪の方が良いんじゃない?」にお二人即決。14時だが行動終了。想定外の外宴会!ポカポカで絶景!右に槍・左に穂高。昼寝もできた。

5/1 3:15起床5:10発。早速真っ白!槍も穂高も何にも見えない。まだ10mは利いてたが、黙々とラッセルしてたら視界は3mほどに。左が雪庇になってるので、それを目視・目標にし近づき過ぎないようにラッセル。この勾配はハンパないので左足をあげるのが大変。時々岩が見えるので目標に進むが、主稜線には張り出した雪庇には出たくない。傾斜がおちた、最後の雪庇直前か?休憩したいが不安定なのか、安定してるのか?で先を行く。ラッセルしてたら片足踏み抜いた!キョエェ~。ハイマツを空洞が見えた、心臓に悪い。気温が高かったら落ちてただろう。もう1周りラッセル交代すると、主稜線が目視できた。ホワイトアウトの中にいると距離感も平衡感覚も鈍る。ふいに顔を上げると、雪庇〜主稜線は目の前だった。向こう側の山々が見えた、感動。やったー、抜けたゼ。っと、突風。休憩しとけば良かったね、6:40。南岳を目指す、トレースがある!ラッキー!でも、急傾斜のトラバースは風に煽られ危険。台風姿勢取りつつ、視界は5mほど。なので小屋は辿り着くまで見えなかった、7:30。中は暖かい。関西の3人P先客あり。昨日から泊まってるが出発できないとのこと。午後から下りれるなら下山しよう、で様子見。この3時間がおっそろしく寒かった。銀マを膝掛けにし、フライを被り、ガスまで焚いた。ラジオ・山天情報によると、低気圧が抜けるのは15時、晴れるのは18時。停滞決定、10:30。テント張って水作ったら、12時〜16時昼寝。寝ちゃいないが、酒も食料も底を尽きそうなんで。夕食はスライス餅3枚入りスープのみ。で18時就寝。安全地帯にいて寒くないが、このゴーゴーという音・明日の下山路・雪崩れ、不安を掻き立てられる。3人との合流が大いに安堵させてくれる。

5/2 4時起床。朝食は乾燥雑炊をスプーン5口ずつ。お互い牽制してるのか。風はあるが快晴、視界良好。この尾根状(ナイフリッジ)でしょう、で安井さんトップ。左は岩も出てる。右が夏道のある斜面。互いに落ちるなら右に!で慎重に進む。また嫌らしく柔らかく、踏めば沈む・崩れる。で、関西Pと交代。アコンカグア行ったりのツワモノ。臆することなくガンガン行く。私は5番手。踏むたびに沈むので、トレースのスタンスは遥か下。短足には堪える。小ピークの先は崖になっている模様。夏道斜面の沢筋を行くことになる。昨日の風でクラストしてて雪崩の心配は低い。皆、さらなる大股で下るので本当この下りで前太腿がいかれた。ナイフリッジよりは恐怖は低いがバランス崩したら止まらないだろう。踏ん張って歩かなければ。フカフカが過ぎると、コリコリ急勾配なので、またしても太腿が悲鳴を上げる。7:40槍平。彼らに先導してもらい助かった、感謝。あとは林道歩きと思ってたら、道を外した。軌道修正にもう一汗流し11:20新穂高温泉に下山した。中崎の湯は至極幸せの時間。で飛騨牛ステーキ定食を喰らう、旨い。彼らもやってきたのでアドレス交換し、帰路についた。雪質・天気と極悪だっただけに、強烈な思い出となる山行になりました。さらに、久々に酷い筋肉痛になった、これも斬新。

レポート:玉木


添付ファイル: file横尾尾根.JPG 158件 [詳細]