山行記録/個人山行/2016-04-28〜05-02/奥穂南稜

Last-modified: 2016-05-08 (日) 20:29:12 (773d)
山域奥穂南稜・コブ尾根
日程2016年4月28日〜5月2日
メンバーたまきち、長野さん


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レポート

奥穂南稜・コブ尾根行ってきました、長野さんと。

4/28 バスタは満席で上野から松本行きの夜行バス。電車バスを乗り継ぎ、上高地には9時着。岳沢までなのでビール乾杯してから歩き出す、雨はやんで青空だ!昼にはテント設営完了。偵察したくてもガスってて判然としない、ので宴会開始。テントは2張りのみ。寒いので小屋の中でまったり過ごす。

30日 2:30起床、4:15出発。満天の星空で稜線まで見渡せる。南稜のトップらしい。シュルンドを巻いて尾根にあがる、さっそくブッシュ帯・藪こぎ。やっとこ雪が多くなりカシカシ高度をあげる。後続もパラパラやって来る。6:30ロープを付けて1P目長野リード。2P目玉木リード。トレースもないので右往左往。高台から50cm離れた岩場に乗り移る、手がかりなくピックをひっかけ雄たけびとともに奮起する。やっとハーケン発見。3P目長野さん難儀してる。あぶみを駆使して越えた!が正規はトラバースと判明。4P玉木、下り〜トラバースなのだがうっすら雪で一枚岩、アイゼンが全く効かない、キョエ〜〜。ここらで5人Pが追い付く、ここまで全員ノーザイル!ツワモノだー。抜いてもらおうと譲ったが休憩するとな。ここからは岩稜基部の雪稜歩き、9時過ぎ。ほどなく南稜の頭着〜10:15奥穂高山頂GET。大晦日にも来たし感無量!吊尾根も厄介だぞ。南稜にはまだ登攀してるPがいる。後日、前穂で道迷いでビバークしたと聞いた。このあたりから急激に天気が崩れた。我々は適宜懸垂を交え下り、5人Pと抜きつ抜かれつ。前穂までが長くシンドイ。夏道はずっとトラバースだが山頂に行かねばならない。幸いそっちからやってくるPがいてトレースに導かれ13:35前穂山頂。ここから奥明神沢を下るのだが判然としない。途中までしっかりしたトレースがあるのでここまでは当たってる。5人Pと右往左往しながら検証し、あちらのGPSにより軌道修正、助かった。が、その5人もガスの中に消えノートレースを下る。正規から外れたな、厄介なとこに出なきゃいいが。ブッシュから先が切れ落ちてるように見える。ブッシュ頼りにクライムダウン。ここまで高度を下げると視界が開けてきた。尾根をまたいだ沢が奥明神沢らしい。で懸垂でそこに降り立つ。でも5人Pの足跡がない、ん〜?ここは滑落の心配もない。岳沢のテントも目視できた、疲れた足を引きずり16:30小屋に到着。南稜は登攀でなく、下り核心ですわ。

1日 4時起床をあえて寝坊して5時起床。ずっとみぞれが降り続き風も強い。6時から晴れ予報だがあてにならない。2度寝して7時起床、停滞決定。朝からラーメン・ビール。8時小屋を陣取り、10時からワイン・13時から日本酒。16時テントでビールと夕食、寝酒に氷結。「朝からよく呑みますねぇ」と言われた+コブ尾根はラッセル必至だからセカンドがベターとアドバイス。

2日 下山日だが今日コブ尾根再挑戦。ゆっくり3:30起床 様子をみて5時出発。先行はいるのか?畳岩尾根に行く2人Pがいる。でもコブ尾根の方でもトレースがある。秋に来た時は雪がなくいやらしいガレ登りだったのを覚えてる。早くに尾根に乗ろうと岩稜登りを強いられた。玉木リード、数歩あがったら身動き取れなくなった。慌ててハーケン打ってセルフを取り、ザイルを投げてもらい確保体制に入る。いや〜ここが一番怖かった、結局3枚ハーケン打ったよ。秋の私の残置があった。まるでこれを回収すべくこのピッチをだしたよう。単独の後続は岩の右から巻いて雪稜をあがってくる、なんだ。っと、先行のトレースもあるじゃん、左から巻いて。っま、ウォーミングアップってことで。トレースに助けられ高度を稼ぐ。まだ雪が固いので両足揃えて休める所は少ない。7:10ピーク手前に到着。ラッセルしてくれた方に感謝!ピークからは懸垂。掘れば支点があるのだろうが、先行はループ状の雪柱で降りたらしい。それに倣い懸垂15mほど。正面の岩稜基部に先行3人が苦戦してる。左から巻いて突破したとこだった。そこに追い付いてラッセルのお礼を言う。単独おっちゃんは、大きく右からまいて雪稜から上がってきてる。ここからロープつけて登攀開始、8:30。先行は左カンテ奥から取り付いてるが、右奥が正規ルート?で玉木リード。ハーケンもあるしこっちの方が雪もなくスッキリしてる。んが登ってみると案外悪い。1ピン目は取れたが次が遠い。覗けば右奥からは階段状。でもそこに行くのがツルツル、直上だな。ちょっとした岩角にシュリンゲあぶみを駆使し、ピックを効かせ乗りあがり、ランニングを取る。この動作に10分は要したな、全身消耗。次の岩峰基部に出て正規ルートと確信する。長野さん、セカンド登攀中に岩が剥がれビヨーンと落ちてた。ここが先行の上部だったので、2P目長野さん先を行かせてもらう。先行はやはり左巻き気味でトライしてたが、ここは右方向トラバースでしょう。50mいっぱい延びてピッチを切る。この右下斜面から単独がノーザイルであがってきた。なんだか、お膳立てしてくれたようだな。ここからもトレースありだもん。ま、一応ザイル付けてあと3P延ばしたけど、コンテでも行けたかな?で支点ばっちりの懸垂20m、10:30。ザイルを仕舞い、快晴微風で暑さ対策。ここまでずっとヘリが飛んでた。奥穂で15人救助だって?時々岩が出てたりするが概ね雪稜。今度は雪が腐ってきてズリっと滑る、または踏み抜かないように。南稜登攀してるPも結構いる。11:30コブ尾根の頭到着。単独さんはジャンダルム登頂、ツワモノだ。我々はここで休憩して下山に向かう。急な岩交じりの下りで慎重になってると単独さんが追い抜いてくれた。この人20年振りの山で66才だって!トラバース下りは心身堪える。で、主稜線を行くことにしたらしい。それに倣い慎重に岩稜を下る。雪より歩きやすいが事故があった翌日だからね、ビビるよ。13:35天狗の頭着。おっちゃんにお礼を言って天狗沢の下りで抜いちゃった、ビール恋しさで。14:30岳沢、生ビール800円で乾杯&握手。今回も思いで深い山行しちゃったね、長野さん。私一人撤収し上高地へ。入れ替わりで上がって来る人と山行を続けるんだって。小梨の湯でさっぱりして17時に下山しました。

(記録:たまきち)


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