山行記録/個人山行/2016/2/17〜20/鋸岳〜甲斐駒ヶ岳

Last-modified: 2016-03-02 (水) 21:28:22 (1012d)
山域南アルプス・鋸岳〜甲斐駒ヶ岳
日程2016年2月17〜20日
メンバーたまきち、その他2名


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レポート

鋸・甲斐駒の縦走行ってきました。銀座の福永さんリーダーデビュー山行です。

5連休の計画で、メンツは同長野さん、玉木の3名。計画からリーダー福ちゃんの悩むところ。私の手帳には行きたい山・ルートが書いてあって。それとなく北アは天候が読めない、2月は雪が厄介、で南アが無難と、鋸へと導いた次第です。

しめしめ。まさしく同じ時期に鋸に小澤くんと挑戦するも取り付き前敗退だからねえ。私もなんとか調整して5連休GET。4日目に崩れる予報なので、初日休みGETは勝敗を左右するゼ。

16火 22時集合。 0:30無人駅舎で仮眠。 5時起床、寝た感なし。今日は堪えるぞ。やはり雪は少ない。河原にはうっすら、道には皆無。 7時ずっしりザックを担いで長い河原歩きの始まり。 9時過ぎ徒渉してガレ急登の始まり。ほどなく雪が付いてくる、うっすらと。でもその下が凍っててオッソロシイ。でアイゼン装着。雪を選んでスタンスにするが、不意にすぐ下が岩など、で緊張・消耗する。案外、大岩は越してしまったのでは?と思ってたころ12:30大岩着。

水は凍っていなくジャンジャン出てる。疲労的にも幕にしたいが、頑張りところ。甲斐駒につなげるにはコルまで行かねば、翌日石室に辿り着かない。まあ、2時間も行けば着くでしょう?甘かった。ガレをよけて雪を選ぶと膝くらいのラッセルが強いられた。かと思えば、爪跡も分からないくらいのブルーアイスだったり。ふくらはぎ・前腿がピキピキ悲鳴を上げ始めた。コリコリは途中で休めないのが精神的につらい。

15:30ようやくコルに着いた。やはり雪が少ないのだろう。整地すれば確保できるスペースはない。後半は強風でさっさとテント設営して暖まりたい。岩稜基部がまだ風は弱い。狭いが仕方ない。急いで設営してたのが良くなかった。ポールが折れた、真ん中で。キョエ〜!今なら下りれる、大岩くらいなら。咄嗟に言った。でも、彼らは微塵も思っていないよう。応急処置をあれこれ。折れてもテントは張れた、空間2/3のスペースとなったが。寄り添って寝ざるを得ないので案外ヌクヌクで眠れた。今夜は生野菜・生肉のお鍋、激ウマ。

18木 4:45起床、 6:30発。ここも不安定なテン場だったのでトイレも慎重だった。縦走の始まり。昨日と打って変わって雪稜だ。やはり膝までラッセル必至。夏道らしきには雪がなく岩ももろそう。時々赤テープもあるがルーファイにも気を遣う。夏道も大方トラバースだもの、稜線上は藪・崖なんでしょう。で、ラッセルトラバースがきつい・しんどい。極上のパウダーなので踏み固まらない。ほどなく第3高点着。快晴・無風・青空・大パノラマ。こういう所は中休止。本当の核心に突入だ。数年前は踏み固まった雪だった記憶なんで、懸垂も2回は多い。クライムダウン気味に降りれた記憶の所もサラサラで気持ち悪い。で1発目懸垂。逆に懸垂した所が雪がなく歩けたり。一箇所、とてつもなく怖い下りがあった。ほんの7-8mの下りトラバースなんだけど、サッラサラで踏めば踏むほど沈む。3番手のスタンスは、一歩がはるか下になる。そんでもさらに潜る。頼りない木をつかんで足を降ろしたら木が折れた。悲鳴をあげた。数10cmズリっといったが止まった。私の心も折れた。始めて雪稜やめようか?と思った。それでも登りでは恐怖はない。あるのはしんどさ・疲労のみ。

いよいよ大ギャップの懸垂下降。1回で降りれた記憶だが、長野さんが難儀している。足りなくて登り返してるのか?OKで後続も下りると、そこはまさに壁の途中だった。心許ない支点にセルフを取り、順番が来るのを待つ。っと長野さんがセルフとザイルが絡んだのか自己脱出体制になってる。こういう時は話しかけて焦らせてはいかん。じっと我慢の子。福ちゃんもセルフ解除に苦労してる。そんなら、そっちでセルフ取らずこの位置から懸垂するか。一段高い所からなので、これもまた寿命縮めてくれたよぉ。心身尽きつつあったが、まだ10時そこそこ、先は長いぞ。ここの登りは胸まで。そんで対岸の斜面は雪無しの大ガレの下り。アイゼンは効かないし岩は浮いてるし、こけたら止まらないだろう。あぁ今までもそんなとこだった、今に始まったことじゃない、と言い聞かす。ダラダラと、でも急登に喘ぎ見晴らしの良い所に出た。生きかえった。中休止、ひと登りで第2高点。

中川のコルまでは急な下り。流されそう・雪崩れそう・で長野さんトレースに頼る。一気に降りた、11:30ころ。前回はここから下りちゃったので初ルートになる。夏の記憶と、見た感じのルーファイに神経を注ぐ。今までの様な急登下降はないが、トラバースラッセルに消耗する。

徐々に甲斐駒が近づく、嬉しい。南斜面は土で高速道路並み、北斜面のラッセルは地獄。ハイマツ帯の稜上も腿まで沈む、萎える。快晴なのがよりどころ。 15:30石室着。実に9時間かかった。なんと石室の扉が凍り付いて開かない。30分ほど格闘したが諦めた。昨日に比べりゃ微風でポールの修理をして設営。水作りしながら宴会。ここまで来れば明日は寝坊しても良いっしょう?

19金 のんびり7時発。 山頂までは2時間で行くでしょう?ラッセルもないんだろうし。甘かった。今日は朝から強風。芯までは冷えないが耐風姿勢必至。雪面は固くても中はフカフカの厄介な雪質。ハイマツもあろうもんなら落とし穴。いよいよ巨岩地帯。この斜面じゃないでしょう?と右往左往しながらルートを探す。真っ白は大斜面を越えれば山頂か?滑落におびえつつジグザグ登行。見上げればまだ高みを望める。

ゲンナリ。最後は大きく右から巻いて念願の甲斐駒ケ岳登頂!お楽しみのビール乾杯!ほとんど氷ってたけど。でも喉カラカラなのでシャーベットビールが旨かった。

10:08 あんなに強風だったのに、ご褒美か微風だ。 30分近く滞在。やり遂げた〜。ここからは一般道、トレースを期待するが、ない。岩稜帯を避け雪を下る。ほどなくしてトレース発見。駒津峰の登り返しがしんどかった。これを過ぎると一気に春、さらには夏だ。 14:30北沢峠着。避難小屋も入れる。お外で宴会もでき喜びを分かち合う。明日の仙丈はパスで一致、雨予報だし。

20土 7:30〜12:30下山。ここは多くの人が歩く、水が流れるのか、固い氷の道だった。 これで一つ手帳からルートが消えるのだが、追々野望は増える。こうして飽くなき挑戦は続くのだ。まだまだ雪稜やめませんよ。

(記録:たまきち)


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