山行記録/個人山行/2014-05-07/北ア・白馬岳主稜

Last-modified: 2014-06-26 (木) 12:31:34 (1636d)
山域北アルプス・白馬岳主稜
日程2014年5月7~8日
メンバーたまきち、OZ


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レポート

白馬主稜行ってきました。 以前数回計画したが、天候に恵まれず成し遂げられずにいた。 今年のGWは好天続き。 前半は別山行に行くので、狙いはGW明けの7-9日。嫌らしくトレースを期待&渋滞を避けられる。パートナーはこの冬急成長のOZくん。この白馬主稜の難関、最後の55mの雪壁に備え60mのザイルも購入した。直前にはダブルアックスまで新調してしまった。否が応でも士気が上がる。天気はまずまず、最終日が崩れるか?尾根上+山頂に幕営し早朝に大雪渓を下る計画だ。でも、1泊で抜けられるだろう、崩れる前に下山しよう。

 5/6 21時八王子集合。いつもの八ヶ岳より遥かに遠い。どこで仮眠しようか、テントは濡らしたくない。で、白馬道の駅に00:30着、車中泊とする、快適。

6時起床、7:20猿倉を出発。GW直後なのにスキーヤーがいっぱいいた。1P主稜組もいるぞ。1時間で白馬尻着、先行Pを目視できる。先日のトレースも確認できた。おととい降ったであろう雪も大したことなさそうだ。しかし暑い。

8峰への登りも雪で覆われトレースばっちり。時々岩稜帯が出てたが。この途中で先行を追い抜く。 基部に9:30ころか。ハーネス・メット着けて、まずは木登り。快晴なのでずっと先まで見渡せる。最高の登攀日和だ。いろいろな記録を読んでみても、ここが何峰なのかと良く聞いた。

6峰の登りは急峻というから7峰を越えた所か、などなど。テンバ跡地があちこちにありGWの大盛況ぶりが伺える。今日は貸し切り状態、良い物件を利用する魂胆でスコップも省略してる。6峰は確かに急だったが雪は固く、アックスが良く効く。ザイルは不要。ここを越えると山頂まで目視でき、案外抜けられるんじゃね?と思うほど。

5峰4峰とナイフリッジを行き、この辺りは痩せ尾根のため、跡地はない。1つ良い物件があったが時間的にやり過ごしてしまった。3峰を越えるころから雪が腐り始めた。これじゃあ、核心は無理だな、心身ともに疲れてるし。あのピークあたりに跡地ないかなあ、を2つ3つ越えて、いざとなれば核心直下で張れるはず!で先を行く。まあまあ安定地に出たが跡地ではない。半ば諦めモードで先を行くと極上物件があった!ブロックも積んである、ありがたや。14時ここに幕とする。後行Pは先ほどの安定地を整地してる。労いの声をかけ、宴会開始。酒も微々たるもので18時には就寝。

5/7 3時起床。案外あちらが先行するかな?と伺いながら出発準備。 4時半には完了だが雪がかえって固すぎる。しばし夜明け待ち。もう寒いし行動しようが5時ころ。 2峰も核心なので、不要そうだがここからザイルを出す。 6時いよいよ核心部。スノーバーを背に刺し一歩一歩蹴り込んで行く。途中アンカーもあり2ピッチで行くらしいが不安定でピッチを切らず一気に抜ける作戦だ。そのための60mザイルよ。ハーケン2つ発見したが、そこへ行く方が困難だ。スルーし、スノーバーでランニングを取る。っと、ザイルが足りないかも?とほざいてやがる。一気に緊張が全身を駆け巡る。足場を安定させ、「お前が前進しろ!!」と叫んだ。早くしろよ、このザイルは引っ張るな、引きずり落とす気か、などなど独り言の悪態ついては心の安定を保っていた。 いざokとなってからは、さらに傾斜が増し、トレースも確認できないほど。あそこの切り崩れた雪庇を目指すのは一目瞭然だが、雪が固く足跡なし。何度も蹴り込み一歩一歩稜線に近づく。う〜〜ここまでスノーバーとっておけば良かった、後悔先に立たず。ほぼ3000m、朝一の修行には心拍が追い付かない。一歩あがると深呼吸。あと7-8歩で安定地だ。焦りが出た。次の足を出そうとしたら、右足がズリっといった。グッと踏ん張り、アックスを振りかざす。稜線にブッ刺し、とにかく膝を乗せたら、そこをテコに転がって抜け出た。格好良い抜け方じゃなかったが、失禁せんばかりの恐怖だった。

途端に突風で寒い。支点を作り、防寒し、セカンドを迎える。息を整え、生きた心地がした。

山頂の道標もあるじゃないか。6:45握手をし、主稜完登を心から喜ぶ。7時山荘で一服。あとは下山、今日も頑張ったしビール飲んじゃお。大雪渓は程よく腐って下りやすい。シリセードも交え9:30猿倉まで一気に下山した。10時からの温泉の極上のことよ。

今季の雪山締めくくりにぴったりの山行でした。OZくん来年は前穂北尾根かな? (記録:たまきち)


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