山行記録/個人山行/2013/7/25-28/北アルプス・前穂北尾根〜ジャンダルム

Last-modified: 2013-08-11 (日) 11:28:56 (1716d)
山域北アルプス・前穂北尾根〜ジャンダルム
日程2013/7/25-28
メンバーLタマキチ、文紀

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前穂北尾根行ってきました。ずっと前から狙ってたルートです。いずれ残雪期にも行きたいので、夏にトレースしておきたかった。鶚級程度とあるので、さほど難しくなかろう。フリーに通ってた文ちゃんと組もう、と冬から計画は浮上してた。涸沢ベースよりも、グルっと一周・ジャンダルム経由とした。なので、軽量化必須。

雪解けをねらい7月末、渋滞を避け平日の7/24夜行で出発。上高地に5時過ぎ着。本降り、カッパ着ていざ出陣。パラパラとなり、本谷橋から日差しが照りつけた。11時過ぎ涸沢着、コンパネ敷いてツェルト張る。ん〜〜寒そうだ、雪渓との至近距離50cmだもの。

ま、5・6のコルの偵察へ。雪いっぱいだよぉ、急勾配だよぉ。が、取り付き付近まで行くと緩傾斜に見える。軽アイゼンだし6時発としよう。ガイドも明日登攀するらしい。小屋に戻り、テラスで宴会。雨が降れば屋根の下で、終いには自炊棟休憩所に陣取り19時まで過ごした。地獄のツェルトで就寝。いやいや寒いのなんの。私はシュラフも省いたので、厳冬期以上に寒さが身に凍みた。でも、案外睡眠は取れたようだ。

4時起床、準備も出来たし5時半にはアイゼン・ピッケル頼りに出発。さほど雪は硬くなく1時間ちょいでコルに上がる。ガイドは1時間ほど先行か。7時北尾根登攀開始。後続に2人Pと単独、勢い良く上がってくる。まずは鶩峰、傾斜はあるが踏み跡もあり岩も硬く何ら問題ない。続いて鶤峰、先を譲るが、結構とのこと。俄然テンションが上がる。初見は楽しいゼ。鶩峰と違い浮き石が多い。踏み跡も判然としない。先を見通し、ルーファイする。あまり大きく巻かない、直登が基本と言い聞かせる。これ、北鎌で得た体験談。 っと、終了点発見。フ〜、人工物に安堵する。ここからは右から巻くのが良さそうだ。ぽちぽちハーケンやら支点が出てくる。心配ならザイル出すべき箇所だろうが、浮き石さえ確認し、しっかり足で乗り込めば問題ない。後続の文ちゃん、単独さんが「ラ〜ク」を連呼してる。後で聞けば、ラクしてたのはあたちきだとな。ん〜慎重だったし、落とした意識もなかっただけにコールもせず申し訳ない。 天候は曇り&真っ白ガス。鶤峰の頭着、一瞬鶚峰が目視できた。ガイドらの声も聞こえた。腹ごしらえして、1P目玉木リード。さっきより岩が硬く、まあ傾はあるが鶤峰と変わりない。ザイルいらねぇな、と思うほど。20mほどで終了点らしき&次のピッチ項目凹角があり、ここで切る。

2P目文太郎リード。左のルートを選ぶつもりだったが、結局はチョックストーンを辿ったと思う。

3P目玉木リード。出だしに苦労したが、後は快適なクライミング。トポでは短くピッチを切れと言うが、踏み跡状なのでいっぱいまで延ばす。ここからはザイル要らないと判断。やや傾斜があるが、スタンスを教えれば問題ない。文ちゃんはクライミングシューズだし。もうひと登りすると、懸垂点あり。覗けば、クライムダウン出来そう、4-5mほどか。 すでに鵺峰も越えてるらしい。人の声も聞こえ、ほどなく前穂高山頂に辿りついた。11時JUST、計4時間か、まずまず優秀か。

ゆっくりして奥穂を目指す。登りなのに、ガスや気温が低くカッパが手放せない。14時奥穂高山頂、30分後小屋に到着。今夜は素泊まりしようと心に決めてたが、ひんやりもなく、地面も乾いてる。そうだよな、この山行はツェルト泊でこそ意義があるのだ。と言いつつ、20時までは小屋のストーブ脇に陣取った。自炊部屋がないので夕飯はツェルト内で済ませたが、テーブル・椅子で快適カイテキ。

翌日は昼から崩れる予報。3時起床、4時半出発。5時過ぎ山頂、いざ破線ルートへ。穂高デビューの文太郎には刺激的かな。破線もない北尾根越えてきたんだし。とは言え、下りなので真剣に行こう。さっそく馬の背、やや湿気てるがスタンスを指示し確実にくだる。

6時半ジャンダルム山頂。側面からの登攀が希望だったが中止、判然としない。降らないうちに先を行こう。ガレの長い下りの最中に降ってきた。途端にドシャブリ、ヒョウになった。ジャン越えてて良かった〜。30分もしたら止んでくれた。鎖の長い逆層スラブは滑って怖かったねぇ。

標高を下げると、ガスの下、視界も効いた。気温も上がってきた、夏山到来!西穂には11時着。カッパメットを外し、初めて日焼け止めを塗る。人だかりの独標を越え12時半西穂小屋。ビールで労い、走り逃げるように下山した、14:40。

とここで雨だ。小梨平で汗を流し、16:15のバスで帰京した。眺望は全くなかったが、肝心なところで雨に降られず、念願のルートを行程できて満足です。

(記:たまきち)


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