山行記録/個人山行/2013/11/21-23/北アルプス 立山

Last-modified: 2013-11-27 (水) 10:23:19 (1551d)
山域北アルプス 立山
日程2013年11月21日-23日
メンバーA原、たまきち、会員外1名

レポート

21.22は天気がすぐれず、23日は朝から待望の晴れだった。

宿泊やテント泊の人は朝から雷鳥沢周辺や真砂岳へと繰り出し、雪面にはいくつものトレースが刻まれていた。

雷鳥荘を発った我々は、室堂山荘から一ノ越へ、そして雄山に上がり山崎カールを滑る計画だ。

山崎カールは急峻でつらそう。雷鳥沢のほうが傾斜が緩そうであっちがいいな、なんて正直、思った。雄山の稜線歩きは、カチンンコチンのトラバースだったり、狭い岩稜のアップダウンだったりで緊張しまくり。ドロップポイントは狭くて急で板を履くのもドキドキした。

11:50頃、いざ滑り出す。最初、カリカリを斜滑降で降りターンすると深雪となってそのまま何回かターンを決めることができた。 それでも狭い急斜面なので早く安定したところに降りたい気持が一杯だった。やがて広いバーンになった。滑りやすいとこを気持ちよく滑ってるとヘリコプターが雷鳥沢あたりを旋廻していた。

下からのスキーヤーに話を聞くと、雷鳥沢の方で雪崩があり2名埋まった、とのこと。生死は不明だった。 まさか7人を巻き込むほどの大きな雪崩だったとはそのときはわからなかった。

室堂山荘に着く頃には、どこもかしこも斜面はギタギタ状態で、立山全体が大きなゲレンデスキー場と化していた。 相変わらずヘリコが雷鳥沢付近をホバリングしていた。

立山バスターミナルで、埋まった2名は死亡したことを知った。 扇沢に着き、車に乗り込んだときに、在京組からケータイがあり、雪崩は真砂岳西面で起き、大走りを幅30m長さ600m、7名が死亡したことを知った。 後日、知ったことだが、その日の午後には私たちが滑降した山崎カールや雷鳥沢でも雪崩があったそうだ。

立山のこれらの雪崩の原因が自然発生によるものか人的なものなのかは、わからない。 あのとき自分の意見を押し切って雷鳥沢に行ってたらとか、山崎カールを滑るのがあと何時間か遅かったらとか・・・。背筋の凍る思いだ。

この前の蜂の刺傷事故もあって、いま生きてることと死んでることのさかいめはなんなんだろうと考える。経験や知識や装備?山の難易度、はたまた歩く順番?なのだろうか・・・。

山での遭難や生死を単純に「運が良かった」「運が悪かった」で済ますとしたら、いま生きてるのは、たまたま運が良かっただけだ。 ここのところ自分自身が遭った事象で、ひとは前触れもなく一瞬で死ぬんだと思った。

山で遊ぶということは、壮絶な遊びをしているということを心に銘じた。

このたびご心配のメッセージをいただいた方々、本当にありがとうございました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

(記:A原)

写真

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(10:10 雄山を目指す)


1101雄山の稜線から山崎カールを見下ろす この頃大規模雪崩発生.JPG

(11:01雄山の稜線から山崎カールを見下ろす この頃大規模雪崩発生)


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(山崎カールを滑降)


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山崎カールを見上げて.JPG

(山崎カールを見上げて)


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(雷鳥沢キャンプ場 雪崩は右から)