山行記録/個人山行/2010-06-26/小室川谷

Last-modified: 2010-08-03 (火) 12:57:46 (2936d)
山域奥秩父・小室川谷
日程2010年 6月 26日 - 27日
メンバーこーさか(単独)

コースタイム

6/26 林道ゲート(07:50)-(08:21)小室川谷出合-(10:29)S字峡-(釣り1時間)-(13:32)小室ノ淵-(釣り1時間)-(15:06)幕営地
6/27 幕営地(06:57)-(07:58)4段30m滝(08:13)-(11:42)1,910m-(11:47)登山道-(16:14)林道ゲート


ビレイヤーの見つからない週末は釣竿持って沢に。

06/26 自宅を朝発で三条大橋先のゲート手前に駐車。他には単車が一台あるのみで、先頭行けるかもで期待十分。しかし支度をしていると遡行図を忘れたことに気付く。ネットで検索した記録のプリントアウトは持っているし悪そうなところは事前調査を大体憶えているのであんまり考えずに行動開始。
舗装された林道を20分ほど歩くと小室向の標識が見つかり、そこから作業道を斜面を下っていった。丸太で組んだ橋を渡ると直ぐに小室川谷の出合。沢靴に履き替えて入渓する。浅い流れを少し歩くと直ぐに股まで浸かる。水温こそ低くは無いが早速ですかって感じ。記憶ではS字峡まではなんでもないはず。ゴーロを30分も歩かないで深そうな釜を持った滝。左岸は立っているが摂理が発達しており、更にコブ付の残置ロープが下がっていた。迷わずこちらを利用する。逆層で足がかりが少し悪い。
また暫くは穏やかな流れを歩いて、5m滝だろうか、高さは無いが水勢があって登れなさそうな滝にぶつかる。左岸の踏み跡を登って行くと落ち口先の切り立った壁の上に出た。ここは懸垂になるのだが、持参した記録にも記述はなく、もしかしてルートミス? ここは登り返し出来ないから、降りたら戻れないかもしれない。テラスにザックを置いて長考に入る。しかしここで戻るのはあまりにあまり、下流では釣りにもならないので続行を決定。立ち木を支点にして懸垂する。
さて、抜けないわけには行かなくなったので足も自然と早くなる。程なくして見覚えのある景色が。記録の写真と照合してS字峡だと確認し、ちょっと安心。水流嫌いの私が流心突破するわけもなく、右岸を小さく巻いてテラスに上がる。ハーケン3枚にボロいスリングの束が掛かっており、これを支点に懸垂。降りるところは流れの緩い淵で、深さが確認できないとちょっと勇気がいるかも。今日は底が見えるし腰が浸かるくらいで問題なし。
ここまででペースは悪くないので竿を出す。早速20cmくらいのを上げるが後が続かない。チビばかりと遊んでまた歩き出す。右岸に残置ロープの見える滝は、これを利用。上部が悪くてゴボウになってしまい、ちょっとこれは危険。
魚影は走るが魚は釣れない。何で何でと思って小室ノ淵に到着して合点が行った。竿を2本用意した釣師が今まさに一匹上げて居る所だった。
挨拶ついでとここが小室ノ淵だとは確信をもっていなかったのとで「ココって普通は巻くところですよね?」と尋ねると、「この先は行ったことがないので」とのご回答。え?どっから来てどっから帰るのと不思議に思ったけれど、まぁその筋の人の道があるのだろう。ザックは日帰り装備、登攀用具も無いっぽいけど。
持ってきた記録にはどっちから巻くか書いていなかったが、右岸のルンゼ状から歩けそうなところを探して巻いた。
中ノ沢を分け、さぁ自分が先頭だろう、ってんで釣り。魚は居るし、餌が着水する瞬間に寄っては来る。しかし喰わない。覆いかぶさる木の枝が多くて釣り辛く、1時間程粘ってあとはテン場までガマンすることにした。
簡単なゴーロを歩いて行くと右岸に誂え向きの台地を発見。枝沢も入っておりこれ以上無い適地。その枝沢の先には崩れた護岸が残っており、どうやらワサビ田があった模様。焚火跡は薪が豊富に残ってあった。タープを張って薪を追加してから上流に釣りに行く。...やっぱり居るけど釣果なし。5時も近くなってタイムオーバー。「釣れ過ぎたらどうしよう」くらいに考えていたので、1匹のみはショックが大きい。
それでも宴会の準備に掛かる。霧雨の下でメタを2個投入して火を熾す。30分くらいも粘ってやっと安心出来る大きさの焚火になった。景虎をブルーチーズでチビチビやりながらヤマメを炙る。ナスも串に指して焼きナスに。ヤマメは骨酒に使う事情で主食はプレーンちらし寿司。グダグダに酔って開放感が心地よいタープの下で就寝。

06/27 5時頃に起床。昨晩の残りを頂いて小雨降る中で撤収。水も冷たくなく特に難しいところも無く遡行する。ゴルジュを右岸のバンド沿いに巻くところで少しバランシーなところがありロープが垂れていたが、この支点の立ち木が根っこから崩れ落ちており、残置は信用ならないことを実感する。ホールド豊富で問題なし。そして「一見して登れそうにない」10m滝。左岸のガレを少し上がってトラバース状の踏み跡を見つけて少し高く巻く。その途中で4段30m滝が見える。ここからだとあまり難しそうには見えないが4段目がツルツルで悪いらしい。
川床に降り、簡単な1段、2段を登る。3段目は左岸の取り付きの釜を嫌って少し巻こうと思ったら、結局4段目の下に出てしまった。4段目、上部が確かに明確な足場がない。ダメだったら右岸を巻こうと思っていたけれど行くだけ行ってみることに。真新しい撚り縄のフィックスが下部まで張っており、念のためビナとスリングでハーネスに連結した。右壁に手前に引ける良い縦ホールドがあり、傾斜もきつくなく暫くは快適。撚り縄は途中で古いハーケンに中間支点を取ったらしいが、頭部が折れていてブラブラしているだけ。大丈夫かなぁ。更に上から垂れている残置スリングに手が届くところまで上がって行くと足はツルツル。タワシも用意してきたけれど探せばホールドは続いて居そうでまだ大丈夫。落ち口は残置スリングに向かわずに、少し右に向かうとホールド、スタンス共に見つかった。無事に抜けて縄を見ると、なんと支点は葉の一つも付いていない涸れた木だった。これ、外すか付け替えるかしないと事故が起こるよ。恐ろしい。
核心を越えて一安心。後は詰を誤らなければ大丈夫。生憎の空模様でも苔生した沢はしっとりとして美しい。
明るく開けたゴーロでジャヌケ沢を分け、水流の減った沢を詰める。大きな沢は無いけれど、階段状の庭園のような滝や、2mくらいの細い流れでプチシャワークライムしたりで楽しい。倒木は増えては来るが大常木谷ほど酷くは無い。1,800mくらいで倒木群に阻まれて軽く左岸を巻いた。斜面の傾斜はキツく無く、背の低い笹を掴んでそのまま稜線まで行こうかなと思ったが、それではいつもの詰め間違いなので、流れの殆ど無くなった沢に降りて更に詰める。水流が消え、1,930mで擂鉢状のどん詰まりになったところで薄い踏み跡を辿って斜面に乗った。足だけで歩けるくらい緩い傾斜を少し歩くと登山道に出た。
稜線は風があって寒い。風を避けるため樹林に囲まれている大菩薩嶺の山頂まで沢靴のままだが、ぬかるんだ登山道はツルツル滑る。山頂で装備を解いて小一時間ほど休憩してから下山開始。林道に下りた頃には股ズレが酷くてマトモに歩けない。蟹股でなんとか車まで戻った。