山行記録/個人山行/2010-06-05/大常木谷

Last-modified: 2010-08-03 (火) 12:50:52 (2763d)
山域奥秩父・大常木谷
日程2010年 6月 5日 - 6日
メンバーこーさか(単独)

コースタイム

6/5 切り通しの先(07:38)-(08:08)一ノ瀬川-(08:28)大常木谷出合-(09:40)千苦ノ滝-(12:00)大崩壊地-(14:10)会所跡
6/6 会所跡(08:36)-(09:23)CS滝-(10:26)1,505m-(11:51)登山道-(13:21)将監小屋-(15時頃)車回収


GW明けから岩ばっかり登っていたけれど、この週末はレスト日。歩いておこうってことで簡単な沢にひとりで行って来た。

6/5 カーナビを頼りに大常木谷の出合まで走り、切り通しを通過した少し先の、コンクリで囲いのある空き地で沢の支度をしているパーティー発見。自分もここに駐車する。 先行者の後を追って痩せ尾根上の踏み跡を下るが、時々、朝イチだと緊張するくらいの高度感があった。途中で木の枝にぶつかってコンタクトレンズが落ちてしまい、再装着に難儀する。一ノ瀬川に降り立ってから沢仕度を調えて入渓。出合までの下降は強く冷たい水流の渡渉に勇気が行ったが、出合に到着する頃には慣れてきた。先行有りなので釣りは諦め遡行に専念する。暫くナメを歩いて適当な小滝を越える。ツルツルの石が多く、極力平らなスタンスを選んで登る。
程なくして現れる五間の滝は水流右から快適。
千苦の滝は左岸の踏み跡を追って巻く。明瞭な踏み跡を少し戻る方向に上って行き、水平トラバースでフィックスロープに導かれる。ロープが無いと出だしに手掛かりがなく外傾した地面が嫌らしい。念のためハーネスとフィックスを連結して通過する。
暫くは広くなった川床のゴーロを進む。追いついていないということは恐らく先行は釣りをしていない。遡行ルートから外れて荒らされていない釣りのポイントが幾つか見つかるようになる。ネットの記録で、「釣りは山女淵まで」と書かれているのを思い出し、時間は有りそうなので竿を出す。狙い通り3匹上げてチビ1匹をリリース。そしてまた遡行。ゴルジュ帯に進む。山女淵は「胸まで浸かる」とあったが、深さは股までで大したことは無かった。と思ったらその先の釜で足が着かないところが出てきて肩まで浸かるハメに。天気が良いうちにゴルジュを抜けて一安心。また快適な遡行を続ける。その先で谷全体を広い範囲でガレが埋めている箇所があった。これは記録には見られなかったので最近のことなのだろうか。右手の高いところにエアライズらしきものが見えて謎だ。不安定な石に気をつけながら通過し、また現れた水流を遡行する。岩のフリクションは次第に良くなってきて順調に歩を進めることが出来るようになる。
一箇所、直登を躊躇った滝は左岸の泥壁を巻いた。足はステップを蹴りこんで、手はチビた木の根のホールドを掘り起こしてで、傾斜はキツくはないが長くて悪かった。それからは小滝を越えて2段滝を目標とするも、渓は次第に広がってきて、高度計もそろそろ会所跡ではと告げている。不動滝は巻いてしまったのか、それともさっきのガレが埋めてしまったのか。そんなことより辺り一帯が釣りのポイントだらけ。試しに竿を出すと入れ食いで、4匹上げてチビ2匹をリリース。歩き始めると右岸に石垣が組まれた平坦地が現れ、沢を横切る林道の目印とともに会所跡だと分かる。先行者は一日の予定だったのかテントは無かった。
まずはタープを張り薪を集めて火を熾す。右岸の枝沢や本沢の中州を少し詰めるだけで薪の入手には困らない。焚火でヤマメを炙りながら一人で宴会となった。夕方に少し雨粒が落ちてきたので薪をタープ下に避難する。ヤマメは中x2を焼涸らし、小1はペペロンチーノの残ったソースで炒めた。大1はどうするか。ワサビを持って来ていなかったのと寄生虫が不安だったので刺身は避ける。結局、焼くことが楽しくなったので今晩のうちに焼涸らしておいて翌朝のトマトソースに和えることにする。今回はビールとワインにしたけれど、日本酒持って来て骨酒にすれば良かった。

6/6 焚火は夜中に消え、寒い目覚めとなった。ガイドブックに遡行1.5時間とあったのと、水が温まるまで待ちたかったので出発は遅れる。火を熾し、パスタとヤマメの朝食を摂って8時半に出発。最初の1時間は広い河原を殆ど水に浸からずに通った。これなら1時間早く出発しても良かったかも知れない。程なくしてCS滝。多くのネットの記録通り、ガイドブックを無視してCSの右を登る。淵の右から取り付き、ホールドが甘くなってくる前に水流に入る。上部は簡単。
これでもう緊張するような滝は無いはず。しかし次第に倒木が増え、歩きに時間が掛かるようになってしまう。慎重に遡行図、地形図とコンパスを見て進む。次第にガレてくると一見浮いていない石も触ると崩壊して気を遣う。水が涸れると浮石の上をダマシダマシ歩くより無い。長いガレの途中に二俣では幅の広いのは右だが、遡行図は上部の分岐は全て左だ。悩んだ末、ガレておらず水流も若干復活している左に入った。おそらくこれが誤りか、次第に笹薮に突っ込み、落ちる心配こそ無いが薮漕ぎと倒木越えの体力勝負になった。全身泥まみれになって登山道に抜けたのは12時前。装備を解いて大休止の後、三ノ瀬に下山、舗装路を1時間歩いて駐車場に戻った。
巻けないゴルジュ帯は水量があれば難しくなるかも知れないが、今回の条件では遡行の難しさをあまり感じなかった。しかし二日目行程の荒れた上部が予想以上に辛く、薮漕ぎでは雨具のパッチが剥がれてボロボロに。逃げずにガレを詰めても単独以外では落石がちょっと嫌かも。


魚影が濃いので釣りメインであれば会所跡で宴会の後に作業道エスケープでも良いのかもしれない。