山行記録/個人山行/2010-04-10/八ヶ岳・阿弥陀中央稜

Last-modified: 2010-04-16 (金) 10:58:57 (3169d)
山域八ヶ岳・阿弥陀中央稜
日程2010年 4月10日 - 4月 11日
メンバーこーさか(単独)

コースタイム

4/10 保谷(07:00)-舟山十字路(10:52)-(12:23)広河原沢出合-(14:30)2,350m付近にて幕営
4/11 幕営地(05:07)-(05:28)第一岩峰基部-(06:28)第二岩峰基部-(07:30)御小屋尾根合流-(07:40)阿弥陀岳山頂-(10:34)舟山十字路

記録:

阿弥陀中央稜は御小屋尾根と南稜に挟まれた地味な尾根。合宿に向けて簡単な雪稜に。

4/10 土曜日は寝坊してしまい6時に起床。中央道の大渋滞にも嵌り舟山十字路着は10:40。11時に歩行開始。ゲートをすり抜けて林道を歩く。目指す広河原沢出合は一昨年の12月にアイスで来たことがある。雪の無い林道は様子がまったく違う訳だけれども、右岸から左岸に移るあたりは覚えていた。時間的にそろそろかなと思うあたりで「四区」と書かれた岩と右から沢が入り込んでいて、偵察したけれど違うっぽい。ここいら一帯、境界を示す赤ペンキはあちこちにあり過ぎて、登山道の目印としては役に立たない 。ザックを背負い直して本谷を詰めてしばらくするとケルンがあり、開けた沢の出合になっていた。左俣の先の平坦地にテントを張った記憶が戻ってくる。尾根の突端はここに違いないと判断し、右俣を少し詰めて見る。沢は雪で埋められていて踏み抜きが怖いが、尾根への取り付きはなんとかなりそう。目印は無かったけれど、もはや当てにはしていなかった。
しばらくは急斜面の木登りで、ところどころ雪が凍っているところが出てきて厭らしい。バンドになっているところを拾って行っても標高は稼げないので、危なくない範囲で直登を心がける。そんなことを1時間くらい続けていると傾斜も緩くなってきたが、平らな地形のほうが雪が残っていて、凍っていてちょっと厄介。まだアイゼンは履いていない。こりゃ取り付き間違えたなと思ったけれど、地形上、登っていけばいずれ合流する確証があったので、若干左側に注意を払って薮漕ぎを続ける。果たして赤ペンキ/赤テープに彩られた踏み跡が登場。平らなんで結構凍っているけれどペースは上がった。
ペンキが途絶えると踏み跡は細くなり、また雪に被われるようになる。尾根をトレースして行くと右手に南稜下部が現れる。今日中には抜けられそうにないので幕営地が欲しいところだが、樹林の密度が濃くて一人用テントでも難しい。青ナギと同じくらいの高さになったあたりから植生の変化が見られ、そろそろかなと思った頃に見晴らしの開けてテントが張れそうなところがあった。樹林越しに第一岩峰も見える。しかしまだ2時過ぎなのでもう少し進むと、凍結が結構キツくて苦労させられる。雪が無いので整地が出来る場所がなく、結局戻って幕営。

4/10 3時起床。5時過ぎに出発。もうヘッ電は要らない。最初からアイゼンにダブルアックスで、固い雪をカツカツ登る。
第一岩峰は右に巻くらしいが、基部に寄りすぎてしまい少しクライムダウンするはめに。明瞭なバンドを拾って大きく巻く。バンドの一部に雪が斜めに乗っていて、そんなところは前爪でトラバースする。手は八ヶ岳仕様のボコボコホールドか、ピックだけ適当に引っ掛けるか。雪の乗っていない草付きは刺さりが悪かった。途中で事情により15分のブレークが入り、その後もしばらくは目印を追ってトラバース。いい加減に登れヨってところでヒラヒラの目印を上方に見つけて上がって行く。雪で埋もれていてば、目印が無くったって登って行くようなところ。
尾根に上がって少しも行かないうちに第二岩峰が見えてきた。今度は上がりすぎないように左の巻きを注意深く探し、それっぽいところを登る。凍った雪に Quarkがバスバスと決まって気持ちが良い。DMM Alienのピックは今ひとつなのだけれど、スパイクを差すような深い雪ではこちらを使う。
第二岩峰を過ぎると稜上に上がった。晴れていれば眺めが良さそうだけれど、今回はガスガス。這松の間になんとなく判別できる夏道をアイゼンの前爪でガツガツと登って標高を稼ぐ。落ちたらあんまり宜しくない斜面もステップは蹴り込み一回で効くので大丈夫。眺望ないので黙々と登りつづけて御小屋尾根と合流した。
空身で山頂を往復してから下山を開始する。下り初めは急傾斜+ガチガチの氷で速度を稼げない。視界は相変わらずだけれど、恐らく前日に南稜から入ったであろうパーティーのトレースがバッチリと残っていて、ルートに心配は無かった。樹林に入っても部分的な凍結は残っていて、美濃戸口への分岐の後に取った休憩までアイゼンは履きっぱなし - 歯が勿体ない...
舟山十字路への道は夏道がはっきりと出ていて、今回は迷うこと無く無事に下山。

この時期、ラッセルも無く厭らしい氷もなく拍子抜けだった。一応バリエーションルートに分類されるのだろうけれど今回はロープを出す箇所は無かった。旬はもう少し雪の多い時でしょうね。2日間、誰一人とも会うことが無くて、そういうのは良かった。