山行記録/個人山行/2009-7-9/北海道・大雪山系旭岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:25:18 (3139d)
山域北海道・大雪山系旭岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳
日程2009年7月8日〜13日
メンバーL:S田・S田桂子・M岡

S田の記録:

8日 雨 早朝の便で羽田から旭川へ向かいバスで層雲峡へ行きドシャ降りの雨の中今日の宿民宿みどりに入る。風呂は黒岳の湯だ。夕食のデザートにはさすが北海道だけあって夕張メロンがつく。

9日 曇り 朝一番のロープウェイとリフトを乗り継いで黒岳七合目から歩きだす。低木樹のウコンウツギの群落が印象的だ。それに加えチシマノキンバイソウやエゾノハクサンイチゲなど高山植物が咲き誇っている。 黒岳山頂に近づくとガスのため視界がきかなくなりおまけに風がひどい。山頂から黒岳石室へ下り雲の平のお花畑からガスと凄い強風の中長い雪渓を飛ばされないよう北鎮岳へ向かうが視界が全くないうえ余りの強風のため北鎮岳山頂をカットし旭岳へ直行する。 山頂手前の長い雪渓を登り旭岳山頂に辿り着くと縦走路とは大違いで人が大勢いる。黒岳から旭岳を50年近く前に縦走した時は花を愛でながらゆったり歩き素晴らしく気分がよかったのだが今回は濃いガスと凄い強風のためそれとは正反対の厳しい縦走だった。けれど長年の念願かなって又訪れることが出来幸いだった。 山頂から姿見へ下りロープウェイで旭岳温泉に行く。今日の宿はロッジ・ヌタプカウシペ。オーナーが20年かけて造ってきたというだけあって各部屋の造りが全て違ってそれぞれ趣きがあり地元で評判の宿らしい。湯は熱めだが木の浴槽が嬉しく、また夕食には夕張メロンではなく富良野メロンがつく。

10日 曇り後雨 今日は阿寒湖畔への移動日 タクシーで旭川へ行きそこからレンタカーで美瑛の丘や富良野のファーム富田のラベンダーを観光しながら阿寒湖畔へ向かう。道央から道東へ行くにつれ雨足が強くなるので幕営予定を変更し阿寒湖温泉の民宿山口を予約。泉質がよいとの記事を載せた地元紙を宿が掲げていた。

11日 雄阿寒岳。晴れ後曇り 宿から阿寒湖畔登山口の滝口へ車で移動し太郎湖、次郎湖を見ながら樹林帯を登り始める。七合目から振り向くと阿寒湖を挟んで赤茶色の山肌から白い噴煙を立ち上らせている雌阿寒岳がくっきりと浮かび上がっている。 山頂からは遥か彼方に知床斜里岳が見えその先には海と空の境目ははっきりとしないがオホーツク海が見える。高曇りだが昨日の雨で空気が澄んでいるため遠くまで見通しがきくのだろう。感激だ。大展望を楽しんだあと阿寒湖畔へ移動しテントを張り温泉に入る。いいテン場だが虫が多いのが玉に疵だ。

12日 雌阿寒岳 晴れ テン場から野中温泉登山口へ車で移動しアカエゾマツの樹林帯を登り始める。高度をあげるにつれエメラルドブルーのオンネトーが姿を現わす。 山頂からは大きな白い噴煙が幾筋も轟音と共に空へ吹き出しており噴火口には鮮やかなブルーの青沼が見事な正円を見せている。ゆっくり景観を堪能した後コマクサやメアカンキンバイを見ながらオンネトーから野中温泉へ下り露天風呂で汗を流す。 下山した時間が早いので虫が多そうなオンネトー湖畔より一昨年テントを張って快適だった屈斜路湖砂湯キャンプ場へ向かう。 途中摩周湖を観光してから着いた砂湯キャンプ場には休日のためか観光客が多い。湖畔の砂を掘って足を浸けると温泉が出てくるが深く掘ると熱すぎて足を入れていられない。一昨年来た時は人が殆どおらず掘ると温泉が出るとは知らなかったので今回は楽しい経験ができ嬉しかった。

13日 曇り後雨 予備日 朝キャンプ場脇の岩の隙間に湖の水と混じって適温の温泉があるのを発見し足湯する。今回予定した山は登ったので今日は霧多布湿原や釧路湿原、厚岸湖などを観光し、20時過ぎに釧路空港から帰途につき北海道の山旅を終了した。(S田)

M岡の記録:

7/9 大雪層雲峡〜リフト駅5:45出発〜黒岳〜旭岳〜ロープウェイ姿見駅14:55〜旭岳温泉

昨日は強い雨でしたが今日は曇りの中出発、ウコンウツギのお花が咲きみだれ快調に進む、黒岳山頂付近から風が強くなり視界ゼロ。稜線の雲の平付近は白 黄ピンクとみごとなお花畑、風がなければ 癒しの稜線です。倒されそうな強風とガスで、中岳分岐の辺はすっかり自信を失い体が寒くなり 手袋はびしょびしょ体温が奪われていくのではないかと不安な気持ちに一時なりました。 雪渓を登り 旭岳山頂までまだまだ登らなければと思ったら山頂に着きました、すっごく嬉しい瞬間です。でもガス 風で何も見えない ここまで来ればあとは下り心配なんて吹っ飛んでしまいました。 山頂に外人カップルが登って来て抱き合いチューを微笑ましく私達は拍手をしました、今迄の緊張がほぐれました。もっと山の中にいたい気持ちになりました。風は慣れてないので応えました、終わってみれば凄く充実してました、縦走はいいですね。弱音をはいて心配かけましたごめんなさい、また一つ勉強になりました。お天気が良ければ苦しまず素晴らしいロケーションを歩けたと思います。 旭岳ケーブル駅付近は風もなく晴れていました、あの厳しい気象が嘘のように 観光客が姿見の池など散策してました、イワブクロ エゾノツガザクラ 可愛い。旭岳温泉に泊まりゆっくりしました。北海道の大自然の中にどっぷり浸かり幸せです、S田夫妻に感謝 有難うございます。明日からまだ続きます、よろしく願いします 頑張ります。(M岡)

S田桂子の記録:

7/11 雄阿寒岳(1370、5m) 滝口登山口(標高430m)より往復 晴れ

阿寒湖畔の民宿・山口を5:30に車で出発。 昨日、当初は湖畔のキャンプ場で天幕の予定でしたが女性軍の強い要望にリーダーが折れて下さり源泉かけ流しの民宿に泊まりました。お陰様で爽やかな朝の出発となりました。 滝口から5:50に登りはじめる。まもなく太郎湖・次郎湖を間近に見ながら進む。前方に白く半透明なギンリョウソウとの対面に小躍りする。幸先がよい、この先も期待してしまう。 八合目近くの眼下にはまさしく瓢箪の形をした沼を眺め山頂に9:30到着する。天気は良いのだが雲がかかりパノラマ展望は望めない。はるか遠くには二年前に登った斜里岳のみが頭を出していた。登って来た方角には阿寒湖、噴煙を上げる雌阿寒岳、その左肩に寄り添うように阿寒富士もはっきりと見える。しばらく眺めていると少しガスが上がり頂上からだけ見られるというパンケトー、ペンケトーの二つの沼の一部が静寂な原生林の中から姿を現わした。 35分休み往路を10:05下山開始。12:50無事下山終了。車で阿寒湖畔へ戻り名物わかさぎ定食を頂きました。以前も同じ店で食べ今回も美味でした。 阿寒湖畔のキャンプ場(泊)

7/12 雌阿寒岳(1499m) 野中温泉登山口(標高705m)ーオンネトー登山口(標高640m) 快晴 登山口を5:50に出発する。アカエゾマツの巨木の根がはっている登山道を登る。五合目を過ぎた頃、オンネトーのエメラルドブルーが眼に入って来た。又登山道の岩のそばにはイワブクロが盛りで美しい。急坂の登りのガレ場は明るく広々と開放的な道で天気もよく気持ち良い。九合目を過ぎると火口には轟音とともに噴煙を二ケ所から上げているのが見えた。火口壁の岩肌は荒々しく切り立っていて恐ろしい。 進んで行くと噴煙はいたる所から上がっていた。火口縁を歩き頂上に8:05に着く。8:25にオンネトー登山口へ向けて下山開始。垂直に切り立った火口底にはブルーの青沼が見え写真を撮りながら進むと真っ白な噴煙があっという間に阿寒富士の姿を見えなくさせている。 六合目あたりのガレ場には高山植物の女王と云われるコマクサが所々に咲いていた。他にはウコンウツギ、ショウマ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、小さな白い花を一杯につけたエゾイソツツジが斜面一面を埋め尽くしていました。下山途中にはシマリスの姿を見つけ感動しました。 神秘的なオンネトーの湖には10:20に着く。そこから山道を30分ほど歩いて駐車場へたどり着き、350円也の野中温泉で汗を流しさっぱりとなり車で移動する。カンカン照りの摩周湖を観光し屈斜路湖の砂湯キャンプ場に到着する。湖のすぐそばで砂を掘って足湯に浸かり、湖面の静かなさざ波を見ながらやさしい時間が過ぎました。夜には久し振りに北斗七星も見られてシアワセだ゛−!大きな鈴を付けての山旅も今日で終わりました。ほんとうに来て良かった。S田さん、M岡さん、お世話になりました。 (S田桂子)