山行記録/個人山行/2008-12-06/八ヶ岳・広河原沢左俣,春日渓谷

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:59 (3074d)
山域八ヶ岳・広河原沢左俣,春日渓谷
日程2008年12月6-7日
メンバーL.HM,AM,KK,HK,YT

2008/12/6 広河原沢左俣

久しぶりに重い荷物を担いだ。舟山十字路の駐車場から二俣までは1時間たらずの道のり、でも歩き出しての30分は地獄そのものだった。ザックの中には最近お気楽山行に持っていく鉄のフライパンと雪を溶かすのが面倒なので5Lの水、ジャガイモと肉の塊、バイル4本。これだけでも10Kgは超える。この余分な荷物が無ければどんなに楽なことだろうか・・。今日広河原沢に入山しているパーティは少ないようで、先行5名と後から6名ほどテントを二俣に張ったのは僕らともう1パーティのみだった。テントを張り終え左俣へ進む。トポでは15分くらい歩けば小さな滝が出てくると書いてあったような気がするが、なかなか出てこない。ひたすら沢のゴロタ石の上を歩き30分程でF1が見えてきた。 釜を持つ小さなチョックストン滝で氷結は不十分。薄い氷の下をジャバジャバと水しぶきあげて流れている。しかもドボン注意!ここでアイゼン装着し、いやな感じだがとりあえず越えるしかない。CS滝を越えた後、しばらく歩くがなかなか滝が出てこない。やっと出てきても段々のスラブ状の滝ばかりで僕にとってはどの滝もロープの必要なし。でも初心者には大変だと思うので先に登って上からロープを出します。ピックが確実に刺さったかどうか判断するには僕も最初は苦労しました。そんな中、ロープを出さない滝も登ったり、皆さんよく頑張ったと思います。確実な打ち込みが判るようになれば登れる範囲は広くなりますよー。

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それにしてもなぜ広河原沢は人気なのかよく判りません。次の滝が出てくるまでしばらく歩かなくてはならず、モチベーションがなかなか煮え切らない感じはあります。ちょうど運悪く滝が発達してない時に来てしまったというのもありますが・・・同程度の氷ならジョーゴ沢のほうが気軽に楽しめそうです。広河原沢は強いて言えばアルパインチックなところが良いのでしょうか。途中所々で氷が発達していない場所ではいやらしい雪壁や土壁など登り、泥臭さは十分です。ということもあって、お助けビレイなどしている間に時間がかかってしまった。やはり5名パーティをリーダー1人で切盛りするのは難がある。ゲレンデのような場所ならば問題ないけど、やはり待ち時間が多く登る順番が来るまでに凍えてしまいます。 しばらく進むと高度2200m付近で犬らいの滝が出てきて、ここでやっとスクリューの出番です。

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僕が登った後にスクリューを残しておいて、小暮さんとゆかたけがリードをする予定だったけれど、いざ登ってみるとお試しリード用には案外難しくリードの練習を予定していた2人にはフォローで登ってもらった。この辺りで後続の2名に追い越され、稜線まで2時間ほどかかるとのこと。今12:30頃だから少なくとも稜線までは明るいうちに抜けられるなと思った。予定では下りの御小屋尾根のの終わり頃に暗くなる予定であった。しかし5名を連れての行動は遅くなるのは当然なので、この滝で一人ずつ引き上げていると時間がもったいないが、二人同時に登ってこれるほどの滝幅が無い。ビレイ位置は平坦で安定しているのでセルフビレイの必要性はあまり無い。ということで上ではATCガイドでオートロックビレイしロープ先端を8の字+環付きビナで結束して一人登ったら環付きビナをはずし、滝下へロープ先端を放り投げる→次の人登る・・・を繰り返し一人あたり5分くらいで完了した。この後もナメ滝やあまり顕著でない滝を越えて1時間ほど行ったところで最後の滝が見えてきた。高さ6mくらいのつらら状氷柱である程度登り応えはありそうである。しかし時間に余裕が無いのでこの滝は登らず、この滝より30mくらい手前左側のガレた斜面に先行パーティのトレースがあったので、それを追うことにした。ここからはアルパインチックでガレた斜面をトラバース含め80mほど歩く。(左側へ30mトラバース後、上へ50m) フォローのビレイをしたいが支点が取れない部分であったのでのノーロープで進む。ハイマツ帯まで行きようやく最後の不確定な部分はビレイできた。皆さんお疲れ様。稜線はもうすぐ目と鼻の先。ここからハイマツ帯を緩やかに左上していくと御小屋尾根の登山道に出た。ここからはひたすら下り1時間も歩けば2300mあたりの平坦地帯まで到着した。この付近の尾根から二俣へ下る道があるはずだが、なかなか見つからない。結局2100m付近の美濃戸へ下る分岐あたりから二俣へ向けて道なき道を下り始める。途中大きなルンゼを2箇所横断し獣道を左へ左へ追っていき下った。御小屋尾根の2300m付近のから下ればもっと楽だったと思うところが今回の反省点である。斜面もほとんど下りきったあたりで日が落ちヘッドランプをつける。なるべくお互い離れないよう声を掛けるが離れていってしまう。こういうときはキッチリオーダーを決め最後尾に全体を見れるサブリーダをつける必要性がある。でも今回は僕が先頭で歩くのが早かっただけかもしれない(先頭と2番手の距離が離れる)。15分くらい歩いたところで沢に出た。この沢を渡ったところに登山道があるので沢を横断。予想通りすぐに登山道に出た。高度から推定して二俣から下って15分くらいのところらしい。こういうときも高度計は本当に役に立つ。しばらく歩くと無事二俣に到着。おつかれさまー。今日は10時間の行動だったけれど十分ボリュームがあった。終わってみて思ったことだけど、広河原沢って二俣にテント張るほどではないなと・・。1泊を想定した場合、軽装なら駐車場から二俣まで40分くらいなので駐車場ピストンのほうが楽ではないかなと思う。色々あって今日1日終わったけれど、広河原沢左俣には氷らしい氷も少なく、歩きが多くお腹いっぱいの一日だったので。明日はエリアを移動することにした。ジョウゴ沢も氷結良好だし、隣エリアなので良いかと思ったが、鉱泉まで3時間歩くのは面倒だったので毎年行っているアプローチゼロの春日渓谷へ行くことに決定。

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2008/12/7 春日渓谷

翌日は二俣のテントで朝食を食べて、早々とテント撤収し下山した。今日は国道141号線を北上して蓼科山北面の春日渓谷へ移動する。道は春日温泉を過ぎたあたりから林道となるが辺りに雪は全く無い。ここ数年毎年来ているがいつもと同じ様子である。しばらく行くと最初の橋で通行 止めとなっていた。ショック!!偶然通りがかったハンターらしき人に聞いたら今年の春頃から土砂崩れで通行止めらしい。すでにクライマーらしき車が1台車が停めてあり歩いていった様子。歩くと距離にして6kmほどあるので1時間ほど歩けば着く距離なので歩いていくことにした。通常、車から降りてアプローチゼロのはずが1時間となるとかなりブルーである。こんなことなら南沢かジョーゴ沢にしておけばよかったー。車道を歩いていくと所々に落石の痕があるが、なんとか車は通れそうなところばかり。しかも大きな落石箇所は車を停めたところから2km位上部なので通行止め位置をもっと先にしてくれれば、少しでも歩く距離が少なくなったのにと思う。(そんなこと市の職員には関係ないか・・) 結局滝まで1.5時間かかり到着。12時近くになってしまった。登っている人は思っていたより多く8名位いた。通常雪が深い山の上の別荘地やスキー場のほうから皆入ってきたようで、滝まで歩いて10分位の所に車を停められたらしい。氷結状態は見た目例年より広い範囲で凍っているようだが、登ってみると水分が多い。先週暖かかった影響だろうか?F1は例年氷が薄く スクリューを入れると中が空洞の場合が多いが、一番立っているラインはあまり登られておらず氷も厚いのでスクリューも利くことから、そのラインを登ることにした。それでも犬らいなのでやはりシーズン初めの慣らしに最適である。F2もよく発達していて短いが80度くらいの傾斜で登り応えがある。ここは手数が5手ほどなのでノーロープで慎重に通過する。F2とF3の間の右側壁に発達する氷柱はまだ全然繋がっていない。つづくF3は例年よりも発達が遅くスラブ状になっていたことと、F4もスラブなので今日は上まで抜けずF2で基礎的な練習をすることにした。この時すでに14時頃だったので他のパーティは全て降りていてF2独占状態。 練習内容はスクリューセットの仕方、バイルの振り方、登り方。アイスは専用の道具が揃っているうえで、道具の性能を活かすように使わなければ宝の持ち腐れ。なので先ずはバイルの正しい振り方から。またクラシックな道具と最新の道具では使い方が違うので使い分けが必要。でも最低限ピックの先端は研いでおきましょう。そうこうしている間に15時を過ぎたので練習も終わりとし1ピッチ懸垂下降して本日は終了。しかし車道歩きが1時間残されていた。途中暗くなって地面が見えずアイスバーンで転びそうになる。月明りが明るいがアスファルトの上の氷は見えにくい。昨日も日が落ちて歩いたけれど、今日は気楽な車道歩き。昔は日が暮れるまで残業したりしたけど最近夜歩いてないなとつくづく思う。

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