山行記録/個人山行/2008-03/08/八ヶ岳・権現岳-赤岳縦走

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:54 (3190d)
山域八ヶ岳・権現岳-赤岳縦走
日程2008年 3月 8日 - 3月 9日
メンバーHK

コースタイム

3/8 甲斐大泉駅(06:30)→(07:12)天女山ゲート→(10:30)前三ツ頭→(11:20)三ツ頭(11:35)→(12:54)権現岳→(16:05)キレット小屋 快晴、稜線で弱い風

3/9 キレット小屋(06:15)→(08:57)赤岳→(10:10)行者小屋(10:20)→(11:33)美濃戸→(12:21)美濃戸口 晴れ、微風

記録:

(3/8)前夜発、小淵沢駅で仮眠後、JRで甲斐大泉駅に移動。舗装路を天女山のゲートまで歩き、そこから登山道に入る。このあたりは1月に来た時よりも雪は多い。しっかり踏み固められた圧雪道を進んで天女山まで登り、そこから緩やかな樹林の中の道を歩く。確か2,000m手前から勾配がきつくなる筈で、覚悟しながら登る。今日はもしもの懸垂下降用に8.5mmx60mのロープを持ってきており、久しぶりに重いと感じたザックだ。木曜から7時間半しか眠れなかったこともあり、前三ツ頭に到着したときには展望の素晴らしさよりも「寝よう」。10分程仮眠を取ってからまた歩き始める。ポカポカ陽気で風も無く、歩きながらもウトウトしてしまいそうだ。途中で出会った地元の方の話によると、最近は降雪もなく、権現岳まではトレースがあるとのことだった。途中で追い抜いていったパーティーのうちの独りは私と同様赤岳まで抜けるとのことで、ラッセル目的で来た身としては先を急がねばならない。しかしなかなか歩は進まず三ツ頭でまた昼寝。権現岳には13:00に着ければ良いだろうくらいに思ってのんびり行くことにした。

稜線上は風に飛ばされたのか1月よりも雪が少なく、西面は土が露出している箇所も多かった。一度下ってまた登り返して権現岳山頂到着、一気に阿弥陀〜赤岳の眺めが広がる。と、先行の単独者はもうあんなところに、独りで痩せ尾根にトレースを刻んでいる。頑張って追いつこうと先を急ぐと、二番手でもズボズボと沈んでしまう。先行は身軽な女性で自分は体も荷物も重め。

kr_from_gongen.JPG

(左が阿弥陀岳、右が赤岳。足下から延びる稜線を進む。)

さて天狗尾根が合わさっていよいよの梯子は雪壁に触れることなくスクっと伸びていた。登攀用具の無駄歩荷決定、あぁザックが重い、恨めしい。ちなみに35cmx61段だから50mロープでも足りたし、そこそこ寝ているので埋まるくらいの雪だったらクライムダウンでも良かった。梯子を離れてからの露岩のクライムダウンがちょっといやらしかったけれど、このコースの後半からすればまだまだ。

kr_ladders.JPG

(雪、ないっす。背中の荷物はなんなのぉー)

目の前には細かい起伏を繰り返す美しい稜線が続き、先頭を歩いている人はきっと爽快なんだろうと羨ましい。ルーファイすることなくのんびりとトレース泥棒させてもらう。キレットどこかなぁと思いながら幾つか小ピークを過ぎると、樹林帯の先に小屋の屋根、そして既に到着している先行者が見えた。ここからが曲者。ひとたび樹林に踏み込むと、シュルンドの踏み抜きで腰まで潜る。夏道不明瞭でおそらく外してトレースがついており、容赦なく沈む足跡は先頭の大変さを表していた。 漸くテン場に到着し、まずは先頭のお礼。帰ってくる笑顔が羨ましい。簡単に食事を済ませ、疲れもあって19:30には就寝。

(3/9)3:30起床。日の出に間に合わず6:15に出発。隣のテントはまだ起き出したばかりのよう。昨日のお返しとばかりに稜線までズボズボとラッセルし、睡眠十分で気合十分、なのだが稜線に上がると上下線とも足跡が付いていていきなりの空振り。暫く進むと幕営跡がみつかり、どうやら昨日の遅くに後続が来たらしい。逆方向にはスノーシューの足跡もあるくらいで樹林の中に入るとアイゼンだと潜るのだが、またすぐに岩混じりの場所が出てきたりでワカンは出さずじまい。

kr_gongen_morning.JPG

(振り返ると朝の権現岳)

次第に岩場の急斜面になり、浮石が多く落石に注意を払いながら登る。アイゼンの前爪二本で立って重いザックを押し上げるたびにふくらはぎと太腿がミシミシという。広いルンゼの夏道の鎖は雪に埋もれていたため、逆に好き勝手にルートを選べて楽しい。パートナーいれば行きたかった天狗尾根と合わさり、さぁ赤岳と思いきや、まだまだ岩場は続く。2時間以上歩き通しでクラクラしてきたので休憩していたら昨日お世話になった女性が追いついてきた。うーん、先行マージン守りきれずかぁ。ひと登りで赤岳登頂。先程の女性は立ち止まりもせずに横岳に向かっていった。終バスには十分間に合うだろうから自分も行きたいのはヤマヤマだが、膝を壊すと洒落にならないのでおとなしく文三郎尾根を下る。沢山のクライマーが準備や片付けで賑やかな行者小屋を通って美濃戸口に下山した。八ヶ岳山荘の風呂に入ってバスと電車で帰宅した。帰ってから計った荷物の重さは24kg。普通の速度で歩けるよう、軽量化と体力アップの両方必要。

kr_from_akadake.JPG

(赤岳山頂からルートを振り返る。左奥の三ツ頭から良く歩いたなぁ)