山行記録/個人山行/2008-01-20/八ヶ岳・石尊稜

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:54 (3139d)
山域八ヶ岳・石尊稜
日程2008年 1月20日
メンバーL.YT, HK

コースタイム

1/20 行者小屋(07:10)→行者小屋(07:35)→石尊稜取り付き(08:46)→(12:45)石尊稜山頂→(13:55)行者小屋(14:10)→(15:30)美濃戸

記録:

前日の赤岳主稜に引き続き石尊に。行者小屋発なので余裕〜なのだがHKの支度が遅く、ひとりテン場出発が遅れてYTさんを追うも間違えて地蔵尾根に入ってしまった。30分以上も待たせて合流し、石尊稜の取り付きへ向かう。登山道から逸れたトレースは次第に急斜面を登るようになり、広い草付きの壁に到着。昨晩、酔った勢いで1Pリードしますと言ったことをかなり後悔した。

1P:HKリード 上に見えるボッコリとした岩を右から巻き、左上するラインを取る。とりあえず右に進み、上に行こうとするがどうにも手が無い。草付きは掴めず、シャーベット雪はピックが刺さらず。バイルを繋いでいたスリングが短すぎたのを直して腕を伸ばして草付きを探ると引っ掛けられるところが見つかり、少し上がって更に少し左に移動する。さっき結びなおしたスリングが胸と岩に挟まって鬱陶しい。心許ないバイルの刺さりをきっかけにして、左右の足に交互に体重移動してゆっくりと体を上げて行く。岩場のスラブの登りに似ている気がする。残置スリングの中間支点が見えたときには本当に安心した。緩くなった傾斜を直上して潅木で支点を取り、取り付きで左上に見えていた立派な木のある安定した場所でピッチを切る。登り始めから50分、YTさん、お待たせさまでした。 2P:YTさんリードで進むも、ロープ無しで行けそうとのことでロープを纏めて歩く。

3P: 2Pからそのまま通過。特に難しい箇所ではないのだが、弛んだロープを踏まないようにするのが煩わしく、また、確保無しで進むことに私は精神的に参ってきた。4Pは傾斜の緩い岩壁でロープを出すとのこと。やれやれ助かる。

4P:YTさんリード フォローすると下部と違いバイルが効くようになってきた。バイルで一瞬体を引き付け、アイゼンを効かせた足で体を持ち上げるのが楽しい。上部で左に巻くバンドの先行者トレースを無視して這松の塊を正面直登している。仕方ないのでそれに続くが、雪を払って現れる枝にバイルを掛ける木登りで、これはYTさんのいたずらか。

5P: 先行者のトレースがあるのが悔やまれる美しいナイフリッジをロープ無しで歩く。振り向けば北アルプスや御岳、もちろん近影の阿弥陀岳。

kr_to_peak.JPG

(もうピークはそこ。核心部は写真とれず...)

6P:YTさんリード 私がビレイ中にロープがキンクしてしまい焦る。5ピッチ目で襷掛けにしたときに捩れ、さらに回収したまま掛けていたスリングが絡まっていた。解いているときに待たせてしまっていた単独の方に先に行ってもらった。暫くして三叉峰ルンゼの方から外国人Pがひょっこりと現れた。さて自分の番。右手はバイル、左手は豊富なホールドで快適に登れて楽しい。足下に自分達が登ってきた稜線を従えた高度感も堪らない。

6P終了点からは傾斜の緩い広いリッジをロープ無しで登り、最後はちょこっとミックスを詰めて石尊峰登頂。やー登った登った。ふくらはぎと太ももはパンパンに張って、体はヘロヘロ、達成感で一杯になる。さて苦手な雪道の下りは遅れに遅れ、行者小屋に着いたときには既にYTさんがテントを畳んだ後だった。情けない、申し訳ない。

kr_sekison_peak.JPG

(石尊稜山頂にて青いヤッケのワタクシはへろっへろです)

二日間とも天候に悩まされることなく、また先行パーティー待ちになることもなく、クライミングに専念できる絶好の条件に恵まれた。岩登りの赤岳主稜、バイルを効かせる石尊稜と、趣の異なるルートを一度に楽しんだ贅沢な週末だ。自分に登れるか心配だったけれど、要領悪い私を引っ張っていって下さったYTさん、大変ありがとうございました。(HK)