山行記録/個人山行/2007-12-08/八ヶ岳・阿弥陀岳南稜

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:53 (3015d)
山域八ヶ岳・阿弥陀南稜
日程2007年 12月 8日 - 12月 9日
メンバーL. YT, HK

コースタイム

12/7 西国分寺22:10発→00:30道の駅・小淵沢着 泊

12/8 道の駅・小淵沢→舟山十字路(08:59)→(09:47)旭小屋→(11:53)立場岳→(13:50)無名峰先のコルにて幕営

12/9 幕営地(08:10)→(08:45)P3取り付き→(11:52)阿弥陀岳山頂→(14:50)舟山十字路

記録:

(12/8) 薄く雪の被った舟山十字路に駐車して行動開始。水作りを省略するため、阿弥陀聖水で二人で4Lの水を汲む。そこから直ぐに2箇所の渡渉があり、濡れた石に乗っていくのが怖い。旭小屋で進路を左に変え、立場岳へ伸びる尾根の末端に向かう。キノコの採れる山らしく、入山禁止の看板と張り巡らされたワイヤーに導かれて迷うことはない。踝程度のサラサラ雪を崩しながら進み、樹林の中の立場岳山頂で休憩。これは失敗、もう15分頑張って青ナギまで行けば絶景が待っていた。青ナギでは目の前の阿弥陀南稜を観察し、P3のルンゼの見当を付ける。無名峰への道は樹木の高さが低くなり、明るい気持ちの良い道。YTさんがP3に取り付いている3人パーティを見つけて教えてくれる。この快晴で登れたのはさぞかし気持ちよかっただろう。我々は時間が遅いので無名峰の先のコルで幕営とする。一張り分のテン場は赤岳を望む絶好のロケーションでついつい大宴会になってしまった。

kr_tent.JPG

(12/9) 一面のガスの中、登攀具、アイゼンを着けて出発。P1、P2は言われていた通りの何でも無い岩場歩きだった。核心のP3はルンゼのルートに取り付くため左側から下って行くとワイヤーと残置スリングが見つかった。

kr_P3_toritsuki.JPG

(P3取り付きへの下り)

YTさんリードでルンゼの奥に消えていった。風の音はないけれど、ロープ半分のコールも届かなかったようだ。ビレイ解除の合図がないまま50mのロープ一が杯になってしまい、こちらからコールとロープ二度引きの合図を送る。しかしこのとき、YTさんは終了点に到達しておらず、この合図で目指すペツルの支点を諦めてクライムダウンを余儀なくされた。私の側ではもしやと思いバックアップで取っていたメインロープのインクノットでのセルフを解除し、1.5m程伸びるようにした(解除の前に先に別のバックアップを取るべきだったと反省)。YTさんはルンゼの左側にリングボルトの発見してセカンドのビレイ。ロープで合図を貰って私が登る番になった。

出だしのいやらしいところはビレイ中にシミュレーションしていたのが決まって楽しい。中間部の氷は左に避け、上部は雪面にステップを刻んでクリアー。このリングボルトのビレイポイントは狭いので、5mほど上のペツルまで進み足場を固めて2ピッチ目のビレイの準備をした。

kr_P3_gully.JPG

(P3の1ピッチ目を終了点から - 残置スリングは撤去されていた模様)

2ピッチ目の草付きは右の潅木帯には向かわずに左に上がり、ビレイポイントから見えるところの這松の根でピッチを切った。フォローの私は薄手手袋のままで登り始め、途中でオーバー手袋を着ける羽目に。核心のP3終了でロープを閉まって稜線に上がると大分気が楽になった。ガスで眺望もないので休憩もそこそこに山頂を目指す。 P4は片側が切れ落ちている箇所があるが、露岩にアイゼンを効かせて慎重に通過した。土で岩が固められたような壁は、ガバだと思って掴むと簡単に剥がれるので気が抜けない。そして山頂到着。時間は随分と掛かったけれど、気分的にはあっという間だった。

kr_peak.jpg

(下山性高気圧に覆われた山頂をバックに)

下山路の御小屋尾根はガスだと道迷いに気をつけるようにとMKさんから注意を受けていたが、またもや下山開始で天気は回復を始め、はっきりと尾根を確認することが出来た。そして下から見上げる阿弥陀の山頂は晴れていて悔しい。雪の下りにはまだまだ慣れず、YTさんに大きく遅れながら下山した。

私にとって初の冬期バリエーションルートは、リーダーと天候に助けられ快適に登ることが出来た。これから難易度の高いルートに向かうにあたり、登る技術もさることながら、装備の扱い、防寒具の出し入れのタイミングなど、一般登山道では大雑把になる部分でもっと気を遣わなければと感じた。リーダーを引き受けて下さったYTさんには大感謝です。(HK)