山行記録/個人山行/2007-09-17/北海道・徳富川〜暑寒別川

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:51 (3076d)
山域北海道・増毛山塊
日程2007年9月17日 - 9月21日
参加者3名、会員外1名

記録

北海道の増毛山塊とは一体どの辺りなのだろう。「ウリュウから入ってショカンベツダケに突き上げるトップガワを遡行するんだよ‥」とKさんの踊るような説明に漢字がひとつも浮かばない程知らない山域。Kさんは4年前7月に同山域を雪渓敗退しており、地形図を飽かず眺めて今回のルートを計画された。Kさんがいなければ知らず届かない稀な山行に参加できたことを心からありがたく思うと共に、知らなかったその土地は私にとって特別な山塊となった。

9/17
滝川インターを降りると空は真っ赤な夕焼け空が広がり、道の駅雨竜は屋根つき・テーブルありの快適さで、入山儀式は長万部の毛ガニで乾杯っ!と幸先がいい。ところが台風の存在で天気予報はいまひとつ、湿原のゲートパークでは熊の注意を強く受け管理者はやや顔をしかめていた。おかげで不安が広がるが、黄金色の雨竜湿原は広々と美しく向かい入れ、南暑寒別岳からの景観はこれから入る谷が一望でき、いつしかワクワク感でいっぱいになっていた。背丈以上の笹籔を30分こいでスタート地点に戻るというアクシデント?に大笑いしながら入渓。支流の下降はロープ使用も1回のみでさほどの難はなかったが、重い荷物は足に負担がきて初日にしてヘロッた。

9/18
入渓二日目は青空。遡行途中の竿だし2回は楽しくて、キヨミさんに魚のさばき方も教えてもらい、初の刺身はその美味しさに舌鼓。釣りは初めてのTさんも尺もの?をゲットする。 その後すぐの2段の滝で途中からザイルをもらうが、セットミスがあり数メートルずれ落ちてしまった。軽く膝を打つ程度に留まったが、ここは深い渓、慎重さを意識付けられた。度々現れる見事な滝はたいてい登れて快適快適ー30分の高巻きが1回あったのみで、暖かく穏やかに徳富川の素敵な遡行を堪能した。

9/19
三日目は曇り。だが目指す乗越しはまだ視界がありそう。ガスらない内にとはやる気持ちを抱きつつ、熊に会わぬようピーピー吹きながら細くなる渓をつめていく。乗り越しは、やはり背丈以上の笹と樹林に包まれて獣道の踏み跡は不明瞭であったが、霧立つにもかかわらずルート取りよくスムーズに下降し渓に入れた。数十メートル滝が3ヶ所あり、いずれも懸垂するのに30分前後を要したのみだが、なかなか距離を稼げない。二俣で大きな魚影あるも竿だしした時間はわずかでテン場を捜した。

9/20
四日目、夜半から本降りの雨音に何度となく目覚めては外を覗く。4時起床したが、目の前にはカフェオレ様の流れが迫って対岸へ渡れそうもない。幸い雨はやんできていたので二度寝しつつ水位の引くのを待つ。濁りが薄くなり11時に歩きだす。たいていスクラムで行かれるが、一ヶ所Kさんが足を取られた。しかし体勢をくずすことなくほっとする。幅広いゴルジュを行くため、水位は膝近いが陽射しも入り荷物も軽く遡行は快適。2時間の高巻きが一ヶ所あり、ツルには阻まれはしたもののイヤらしい箇所もなく、Kさんのルート取りはいつも見事であった。この日もまた距離を稼げず、暗くなりなる中薪を拾った。

9/21
五日目、20分ほど行くとすぐ瀞にぶつかる。ラッコで行かれそうだが、やや白く波立つ様子にキヨミさんの巻きたい意見が勝つ。対岸にしっかりした梯子とロープが垂れており、釣り師によるものと思われるそれを利用し1時間で巻いた。あとはただ開けた渓を緩やかに、そこそこの水量を進み、快適な林道にでた。しつこく携帯をかかげてタクシーを呼び、運転手さんは4日ぶりに初めて会う人となった。車回収に時間を要したが、その夜は増毛村のお風呂とお布団に癒され、酒飲み達は私のお土産に手をつけて心行くまで楽しむ。

帰り道は、森駅のいかめし、鮭センター、再びカニを買って夕暮れ時のフェリーに乗り込み‥快適な旅行気分で帰途についた。今年北海道は温かく秋鮭も少ないとのこと。防寒服は使わず、毎晩の焚火三昧、充分な日程と良い条件がそろっていた。熊の痕跡にはよく遭遇したが、花火や笛などやかましくお目には かからず終いであった。本当にKさんをはじめ皆に感謝、またこんな沢旅ができたらと夢ふくらむよい山行でした。(46期:T)