山行記録/個人山行/2007-02-24/赤岳東稜(完結編)

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:40 (3193d)
山域八ヶ岳・赤岳東稜(完結編)
日程2007年 2月 24日 - 2月 25日
メンバーL. AO, TT

コースタイム

2/24 7:15ゲート発→8:05県境尾根分岐→8:40最終堰堤→10:10/10:30二股→11:40/13:20(2500M付近)→12:40BP地(2650M)/13:30偵察出発→14:40頃BP帰着

2/25 3:30起床/6:50出発→第一岩峰取付発7:00頃→7:30頃第一石峰上→8:20頃/8:40第二岩峰取付→第二岩峰上9:20頃→終了点9:45頃→赤岳山頂10:30/11:00→行者小屋11:40頃/12:10→14:10頃美濃戸口着

天候:24,25共快晴

積雪量:東稜末端からBPまではワカンをつけて踝程度か?良く締って歩きやすい。

3週間前に初チャレンジしたときには終始ラッセルで敗退。何度もふりかえってみた夕焼けに映える赤岳。とてもきれいだけど悔しい複雑なおもいをしましたが今回リベンジできたことで記憶に残る山行となりました。

行動記録

2/24 出発は中山尾根のYT・YUパーティーといっしょにムーンライト信州で出発。小淵沢で下車し仮眠をとった後、清里まで出てタクシー。天気は快晴。雪も前回よりしまっていて歩きよい。はやる気持ちをAOリーダーのゆっくり行くようにとの助言のおかげでバテずに13時まえには第1岩峰直下のテン場に到着。

赤岳東稜1.jpg

大門沢右俣から臨む赤岳。左の斜面から尾根に取付いた。

このまま突っ込んでしまえるのではとガチャ類を整理してると14時ちかくになってしまい空身での偵察となる。

赤岳東稜2.jpg

第一岩峰。雪の付き方が3週間前に比べると全く少ない。

第1岩峰を前回左手にトラバースしたのだが今回はトレース残りもあったので直登してみる。たしかに急傾斜だけれども支点は各所にとれる。一ヶ所ハイマツの右上トラバースだけ気をつけて稜線の末端に出る。ここまででザイル25m。そこからきれいな雪稜がつづいており偵察ということを忘れて登りすぎてしまいあとでクライムダウンするハメになる。

赤岳東稜3.jpg

前回は左に巻いたが、今回はトレースもあったので直登を試みる。

赤岳東稜4.jpg

空身で登るTTさん。

2/25 翌日朝イチでザック背負ってもう一度登るのも手間なのでザイルを残置しておくことにしてもらう。下にテントが一張してるけど一番に取り付くし問題ないでしょとおもってたら翌朝二股より空身ピストンの京都からきた方たちが5:30頃テント脇を通過していった。はやい!けど何時出発したんだろう。結果的に二番手となってしまったが間があいたため渋滞ということもなく7:00に取り付く。青い空のなかの白い雪稜。気温が高いのか雪が多少くさりはじめている。

赤岳東稜5.jpg

第一岩峰を越えると待望の雪稜。

赤岳東稜6.jpg

雪は締まっていて歩きやすい。

赤岳東稜7.jpg

八ヶ岳ではナカナカお目にかかれない雪稜だ

しばらくいくと赤旗がさしてあり第2岩峰のはじまり。AOさんが斜上にトラバースしたあとの直上は最初の支点まで15mほど距離があるが雪の条件もよくアックス、アイゼンともよく効く。

赤岳東稜8.jpg

第二岩峰の巻き。雪壁のあと凍った草付。

そのあとの草付きが氷と岩とぐず雪で少々わるいが2個めの支点を潅木でとった後はわりと順調に先にすすむ。ザイルぎりぎりまでつかって潅木にまたがって下界をみおろしながらビレイ。景色がジオラマのようだ。最後のピッチをAOさんが難なくこなして登攀終了。赤岳山頂を経由して文三郎経由で行者小屋へ。

赤岳東稜9.jpg

終了点に向けて登るTTさん。ここは全然簡単。

赤岳東稜10.jpg

赤岳頂上山荘からみた東稜。すごい急傾斜だ。

一休みしているとYT・YUパーティと偶然に合流。再会を喜ぶ。そろって下山して14:20バス停につく。温泉よって茅野駅前で食事しても19:30には新宿着となにもかもうまくいった。2回目だしぜひとも成功させたい(失敗できない)との思い入れもあり充実した山行となりました。AOLどうもお世話になりました。次のステップでもがんばりましょー(TT)

3週間前の文字通り「雪辱」を果たすことができた。成功の原因を整理すると以下の通り。

\禺舛諒儔宗

3週間で全く異なる雪質に変わっていて驚いた。この差はコースタイムにストレートに反映されている。特にBP地点から先の核心部は前回同様の雪質であったらルート取り含め随分変わったものになったと思う。

▲▲廛蹇璽舛了間短縮と偵察の成果:

前回は二俣に辿り着くまでのルーファイに神経を使って時間が掛かったが、今回は勝手知ったる道なので時間配分を考え計画通りに順調にこなすことが出来た。早めにBP地の着けたこともあり空身での偵察とルート工作が出来、翌日朝一の行動に余裕が出来た。私的には「雪稜でのトップロープなんて美しく無いな」とは思うが…。良しとすべきだろう。

先行トレースの存在:

BP地直前で真教寺尾根からのトラバースによるものと思われるトレースと合流した。前日のものか前週のものかハッキリしないが明確なトレースで、空身での偵察でもこのトレースに従い当初は大きく左を巻く計画の第一岩峰を右上直登気味に抜けるルート取りが出来た。トレースが無かったら自分達でこのルートを発見できたかは疑問。又、二日目は京都山岳会Pが先行したおかげで、雪稜から上の部分でもトレースを宛てに出来、ルーファイに神経を使う必要が無かった。  

以上の3点が今回の成功の要因と考える。課題は達成できて満足しているが、自分達の実力が3週間前に比べ上がった訳では無い。オンサイトとレッドポイント以上の差を感じた。但し、今回の核心部を始終リードしてもらってしまったTTさんの技量は流石。特に第二岩峰の草付登攀は殆どアイスクライミング。ランナウトに耐え頑張ってくれた。自分には過ぎたパートナーだと思う。

Tさんには精神的に随分支援していただきました。感謝します。とりあえず結果を出せて良かったです。(AO)