山行記録/個人山行/2006-11-03/鋸岳

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:25 (3193d)
山域南ア・鋸岳
日程2006年 11月 3日 - 4日
メンバーL. TT, SL. AO, YU, YT

コースタイム

11/3 戸台駐車場発06:30→07:23/07:35→角兵衛沢分岐(水汲み)08:10/8:40→09:30/09:45→大岩下ノ岩小屋10:40/11:20→12:15/12:25→角兵衛のコルBP適地12:50/13:00→第一高点13:25/14:00→BP地14:15

11/4 BP地発06:00→第二高点7:25/8:00→三ツ頭09:15/09:30→六合目10:20/10:30→甲斐駒ケ岳山頂12:15/12:45→駒津峰→双児山→北沢峠15:10

報告

鋸は地図上(エアリア)、一般ルートではなく点線のバリエーションルートで懸垂下降する箇所もあり、技術・体力を要求されるルートである。以前の私では敬遠していたのだが、最近ようやっと欲が高まり、多少の努力とダイエット効果で付いてきた少々の技術と体力を持って参戦を試みた。

11/2(木)

新宿の高速バスターミナルに21:00集合。21:30新宿発−0:40伊那着の高速バスに乗り込む。渋滞などはなく、スムーズに伊那に到着する。伊那に到着すると予約していたタクシー会社の仮眠室に泊めてもらうべく移動。畳の部屋でふとんもある仮眠室に泊まらせていただく。なんてありがたく、親切な話だろう。2月に甲武信へ行った時も夜中に到着した時、駅前のタクシー会社の仮眠室に寝かせてもらった。タクシー会社ってどこもとても親切で山家に優しいのであろうか…。

11/3(金)

早々に起床して戸台のゲートへ向かう。冬合宿で行ったばかりなので、記憶には新しい。広い河原をテクテク歩く。紅葉が終わりを迎えていて、黄色く染まった山が美しい。天候もよく、これから登る急登の苦労も知らず、のほほん気分で取り付きの角兵衛沢へ向かう。

鋸岳1.jpg

角兵衛沢への道。紅葉が標高が低いので紅葉は色づき始め。

2hほど歩くと、鋸岳への標識が立っている角兵衛沢の分岐に到着。徒渉の心配もなく、向こう岸へ渡ると稜線までの登りの始まりになる。途中、大岩下ノ岩小屋という所で水が取れるらしいが、万が一を考えて1人2L水を汲んで担ぐことにする。取り付きを登り始めると、久しぶりに濡れない山行にしばし感動(^^ゞ 登りもそんなに辛く感じない。

鋸岳2.jpg

岩小屋へ向かってのガレの登り。辛いところだが紅葉に慰められる。

が、しかし、角兵衛ノ岩小屋を超えて開けた大きなガレ場の登りになると、急にめまいのような貧血に襲われる。山でたまに起こるが、ほとんど初日に起こる。睡眠不足による疲れからくるものなのだろう。頑張ってはみたものの、足が遅れる。そこでAOさんが自分の水を代わりに担いでくれた。すまぬ・・・m(uu)m 大岩下ノ岩小屋に到着して1本。かなりの急なガレ場とまだまだ続く急なガレ場にちょっと消沈ぎみ。みんなは水を更に水を汲みにゆく。私はそこで、栄養補給と休息したおかげで復活。辛い登りではあったが、その後はバテる事はなかった。しかし担いでもらった水をそのまま預けてしまっていた。更に申し訳ない・・・m(__)m

鋸岳3.jpg

角兵衛沢のコルはもうすぐだ?シンドイ。

一歩一歩着実に進んでゆくと、途中の左壁にスフィンクス岩という横から見るとスフィンクスの形をした岩が現れる。そこを過ぎると稜線上となる角兵衛のコルが見えてくる。とにかく稜線目指してやっと到着。振り返るとかなりの急傾斜を上がった。一般的な予定では、水場のある岩小屋に泊まるのだろうが、私達は早出できた上、けっこう順調に進んできたのでネットで調べた情報をあてに、第1高点直下のテン場を目指す。

鋸岳4.jpg

第1高点にて記念写真。少しガスが出てきている。

第1高点はとっても高くて遠くからみるととんがり帽子のよう。なんでグイグイ気合いで登り上がる。と、頂きに到着〜。すばらしい眺望と充実感でみんな満喫感漂う。長い1本を取って、休憩する。第1高点を下るとすぐにテン場らしきスペースがあった。少し先を偵察するもテン場らしきスペースは見当たらなかったので、戻ってそこに幕営する。狭いけど快適な場所。設営直後はまだ寒くなかったこともあり最初は外で宴会し、寒くなってきて中に入る。久しぶりのテント生活でなんだか安心したりもする。軽量化したものの酒に食事にけっこう満足。テントの中の話し合いでは、ここまで来れたのだから、明日は北沢峠まで下ってしまおうという話になった。睡眠不足もあり、19:00には就寝。明日は3:00起きで、6:00には出発しようということで話はまとまった。

11/4(土)

鋸岳5.jpg

BP地からの夜明けの甲斐駒。今日の晴天を約束してくれている。でも寒い。

3:00を少し過ぎて起床。撤収までにはけっこう時間があるので、ゆっくりと食事や支度をする。それでも6:00には出発。ちょうどご来光時間なので、朝日のグラデーションが美しい。早速出てくる核心、まずは小ギャップ。ここは鎖がばっちりしっかり付いている。付いてなければ懸垂箇所となるが、せっかく付いてるしと、鎖を使って下る。しかし鎖が冷たい上に垂直な壁でけっこう怖い。ロープを出すのは手間ではあるけれど、懸垂した方が安全でスピーディーではあるように感じる。登り返しもしっかりした鎖があって、ここは問題なかったと思う。

鋸岳6.jpg

鹿窓。小ギャップと共にしっかりした鎖があって興醒め。

次に鹿窓が現れルンゼ状の岩場を降りるがここにもしっかりとした鎖があり、迷うがロープは出さずに鎖で降りる。鹿窓からは下があまり見えないのでわかりずらいが、小ギャップよりは傾斜が緩く、どちらかというと降りやすい。しかしルンゼ状で小石がいっぱいあるので、落石をどーしても発生させてしまう…。降りている途中で、その辺から大ギャップ方面へのトラバース道がないか聞かれるが、とてもいいと思えるようなルートは見いだせない。結局鎖の最終点まで降り、更にルート偵察しながらも下へ下へと付いている赤ペンキや赤テープの印を頼りに降りていってトラバースし、最後に急なガレを蟻地獄さながらに足をとられながら登り返して少しトラバースをして稜線へ戻る登り道を辿った。ネットでは鎖の下まで降りすぎない少し上部の岩場のトラバースルートが盛んに載っていたが、私は私達が辿ったこのルートが正規ルートであって間違ってはいなかったし、より安全なルートを取ってよかったのではないかと思っている。

鋸岳7.jpg

第2高点にて大休止。後は第一高点。

そんな核心を1.30hほどでやり終え、第2高点でほっと一息。ここから長い甲斐駒山頂へのルートに目をやり。ちょっと引き気味になるのであった…(^^ゞ 核心を越えれば縦走路、といいたいところだが、中の川乗越までの急なルンゼがこれまた一苦労あった。道がよくわからす間違えたのではと戻ったりしてしまった。でもガレガレのルンゼをとにかく下るのが正解で、降りてから振り返るとかなりの急傾斜に驚いた。その後も三つ頭などひたすら登り下りを繰り返し、甲斐駒を目指す。さすが鋸というだけあってアップダウンのしつこさにはけっこうまいってしまうが、今日中下山を目標にみんな異様に頑張った。

鋸岳8.jpg

六合石室手前。甲斐駒山頂(右端)が遠くに見えてゲンナリ。

なんだかんだとやっとの思いで12:30には山頂に到着!天気もよくて言うことない。私はこれで、北沢峠〜・黒戸尾根〜・鋸〜の甲斐駒をやり終えた。なんだかとっても甲斐駒には遊ばせてもらったな〜と思うのである。下山は駒津峰から双児山経由で直接、長衛荘へ下る。冬合宿では大変お世話になった長衛荘ではあのおばあちゃんがいて、挨拶をしてビールを飲んでバスを待つ。バスが来るとやはり冬合宿で打ち上げた仙流荘で降りてお風呂に入り、その日のうちに高速バスに乗って帰った。

鋸はある程度山をやっていて体力があれば1泊でも行けてしまう。(今回はTTLの馬力に引っ張ってもらった感もあるけれど…。)それでも一般縦走路に比べればそれなりではあると思う。夏では暑すぎるので、天候の良い10月〜11月上旬に行くのがオススメがと思う。 あ〜今度は、ジャンダルムとか北鎌とかに行ってみたいものである。(YU)