山行記録/個人山行/2006-10-08/釜ノ沢西俣

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:28 (3074d)
山域奥秩父・笛吹川東沢 釜ノ沢西俣
日程2006/10/08-06/09
参加者6名

記録

この3連休、私はどーしても沢に行きたかった。今年は沢中毒が発症している。今シーズンはもう既に10本も行っているのだ。こんなのって、今まで山やってきて快挙だ。

この連休もいろいろ思うようにいかず、どうしたものかと思っていたけど、恋の岐計画に参戦できてほっとしていた。しかし、発生している低気圧と台風が週末に掛けてしだいに足をしのばしてやってきている。怪しい、非常に怪しい!で、やっぱりどーにも無理になってきたところで、Aさんから1泊で行ける会津駒への下の沢転進メールがあり、決定する。するとその直後、シロウ沢へのNさんPも下の沢へ転進という。考えることは一緒だな〜と思い連絡したところ、じゃあ合同でわいわい行こうかという話になった。

でも、である。平が岳も悪ければ会津駒だった同じく悪いのだ。よく見りゃ会津駒に雪マークが発生してるという。どれどれ…まじかよ、こりゃダメだよ…ってことでまたまた転進。もう確実に天気の良さそうな奥秩父にしよう。そして急な転進だから易しめのところで、という安全圏で選ばれたのが、釜の沢西俣だった。結局Nさんとこも一緒にとなって、ちょっぴり人数は減ったけど、久しぶりに大勢で行くことになった。

釜の沢西俣は今シーズンの始まりに、自分がリーダーとなり行ったところ。昨年も行っていてこれで3度目だ。ちょっと行き過ぎなのだけど、仕方なかろう。でもなかなかいい沢なので、ちょっと行くにはいい沢だ。

土曜日は西沢渓谷手前の道の駅みとみで仮眠。2泊分の食料を持ってきたから、ちゃんとごはんを作る。豚肉の生姜焼きだ。けっこう飲んで就寝。朝目覚めると、風が半端なくスゴイ!テントが曲がる。でも天気はいいいのだ。眠いのもあり、ちょっと行く気が失せる。でも朝の雑炊を作って食べて撤収して出発する。

西沢渓谷から東沢に降り立つと、なんだか水量が多そう…不安に思っていると、河原の徒渉ではスクラムを組まねばならぬありさま…。こりゃこの先、どうなってるのかますます心配になった。山の神への巻き道から見えるゴルジュの滝も瀑水!恐る恐るホラの貝ゴルジュ入口も降りたって見にゆくと…す、すごい!めちゃめちゃ波打っていて白い泡がゴーゴーに流れている。昨年を大きく上回る増水ぶりであった。くわばらくわばら…。

巻を終えても何度かスクラムを強いられ、乙女の滝は怒っているかの水しぶき。そしてナメ床を左岸から右岸へ渡らなくてはならないカ所はとても渡れる状態ではない。なんとこんなところで高巻きを強いられたのである。Nさんのルーファイで事なきを得たが、懸垂下降しているPもいたのである…目が点。比較的おだやかな東沢釜の沢しか見たことのない私達は驚きの連続。釜の沢に入ってもそれは続いた。

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 天気は最高だけど釜の沢手前の東沢も水が多く、恐る恐る遡行。

魚止めの滝もこれでもかって程のマイナスイオンを発生させていて、その上のよくウォータースライダーして遊ぶナメ滝もとてもしたいとは思えない水量。私は1番にそそくさと左岸をフリクションで登る。お助けを出そうか迷っていると、2番手に上がってきたTちゃんが、なんと滝の中盤で足を滑らせ、したくもないのにウォータースライダーしてしまった…。笑顔が一瞬にして曇って滑っていったTちゃんを私は最初あーあと思ったけど、釜が思ったより深くなってそうだったので焦った。でもそれは下にいたみんなも同じで救助態勢を瞬時にとったらしい…?このめちゃ寒いのに前進ずぶ濡れになったTちゃんは大声で雄叫びを上げていた。ご愁傷様。

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 片足上げて笑顔のTちゃん。こんな事してるから…(^^ゞ

その上の千畳のナメはこれまた足をすくわれるすくわれる。簡単には渡れない。超おっかなびっくり。あのすてきなナメが大魔王と化していた。

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 見て!この水しぶきっ!Aさん曰く、戦場のナメ…うまい!

結構時間がかかり、両門の手前で幕営してしまおうかと話し合ったが、明日の事を考えればやはり先に進んでおいた方がいいと、予定どおり西俣へ進む。両門を高巻き西俣へ降りるとこれまた水量めちゃ多し。巻いた事なんてなくいつも中央を歩くのに今日は巻気味巻気味。黄色い綺麗なナメ小滝も白しぶきの流れに覆い被されていた。

テン場は予定よりちょぴっと手前にする。でもそれでもかなりいいところだった。薪もたんまり用意して焚き火も始めは弱かったが、後半けっこうな大きさになっていった。宴会をしているとなんと、某会のMさんにも出会う!みんな結構転進しているよう。

そしてなんといってもN2さんの相変わらずの料理のすごさ!網にさんま、肉、ほたてetcが乗るは、鮭のチャンチャン焼きやら、サラダやら…すごいのである。そしてAさんの作ったタイカレーもこれまた美味なこと!すっかりのリバウンド傾向に夜は更けた。Tちゃんのオッサンぶりもちゃんと写真におさめたし。そんな中、私は火をみつめながら、既に来年の沢に思いを馳せていた。

翌日はグングン詰める。沢が終わると更に傾斜は強まるが、頑張ってミズシ山頂に出る。ミズシからは甲武信山頂へ向かう。なんと今年に入って3度目の甲武信山頂なのである。山頂では360度大パノラマでこの連休で降ったという白い雪をかぶった北アルプスや富士山がみごとであった。来週行く初の小川山も見える。当分とどまっていたいくらいに気持ちよかった。

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上流部。この上からは樹林帯となり、詰めへと移ってゆく。
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 稜線に上がればこの秋空に、この景色!

その後はガンガン下山する。ちょっと長いけど、私はこの道、ずいぶん慣れてしまっていた(^^;下に着くと充実感あふれた。

これで11本目となった今シーズンの沢。あれこれ色々あって驚いたけど、勉強になったし楽しかったし、言うことはない。いつまでも沢と親しんでいたいと思うのである。(U)