山行記録/個人山行/2006-09-30/袈裟丸沢右俣

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:22 (3136d)
山域上越・湯檜曽川 袈裟丸沢右俣
日程2006-09-30
メンバーL.AO、SL.TT、YU、TY

 コースタイム

起床6:00/7:00発→一ノ倉沢/7:30発→8:34武能沢出合/湯檜曽川8:39/8:50→白樺沢出合9:40→袈裟丸沢出合(二股)10:30→登山道合流14:45/15:05→白樺避難小屋15:45→武能沢出合16:20/16:40→一ノ倉沢出合17:40

 記録 

 朝、一ノ倉沢出合迄車で行って遡行準備をする。短い行程だが「偲ぶ宴」集合が16:30なので、間に合わないとはいえ可能な限り早く帰ってきたい。武能沢出合迄は休みを入れずに早く着いた。湯檜曽川出合で一本取る。湯檜曽川には過去2回来ているが、秋に来るのは初めて。又、こんなに水量が少ないのも初めてだ。

 初めて来たときには魚止ノ滝の水量に緊張したもんだが、水量が少ないと心理的に負担が軽くなる。いつものように残置ピンにシュリンゲを掛けて降りて空身で登ってシュリンゲで後続を引き上げようと思ったら、立派な残置シュリンゲがあった。ガイド遡行も多いのであろうが、こりゃないよね。魚止ノ滝の先はゴルジュで滝を登りきった先をそのまま高巻気味に進んで行ける。余り沢に慣れていないTYさんが参加しているので最後まで高巻き道を進むつもりだったが、折角なので途中でゴルジュに降りる。ゴルジュ内は白い棚岩を慎重に進めば水に濡れることはない。

袈裟丸沢1.jpg

魚止ノ滝の先のゴルジュ。白く美しい。

 ゴルジュを抜けると広河原が続く。秋の青空の下、各々バラバラと河原を歩く。ナメが出てくると右岸に白樺沢が入ってくる。「このまま十字峡まで行って戻ってくるのも悪くないかも」とは思ったが、白樺沢に入る。    白樺沢に入ると直ぐにゴルジュがある。WEBの写真では体全体を使っての「ツッパリ」で突破するようだが、それには途中まで水に浸からなくてはならない。ゴルジュ出口はCS滝になっているが、見事に大木が挟まっていて、そこまで行くと木登りで滝を越えられそうだ。TTさんは左壁のヘツリにトライするがとても無理なので右岸を高巻くことにする。結構な急斜面でYさんにはお助けを出す。TTさんとYUさんはその下の岩棚をトラバースして抜けた。慣れた人ならその方が早いがここは安全第一。

ゴルジュを抜けると沢は大きく開け、白い岩のナメが良く発達している。確かに「ミニ湯檜曽」と言ってよい気持ちの良い景観だ。日差しを浴びながら右に左に移りながら進むと「やっぱり谷川の沢は気持ち良いな〜」と思う。

袈裟丸沢2.jpg

白樺沢最初のゴルジュを抜けると沢が開けて気持ちよい所だ。

   袈裟丸沢出合は白樺沢との両門の滝となっていて見事。せっかくなのでここで一本。白樺沢の滝は落差20M以上ある滝で迫力ある。袈裟丸沢は5M程の滝で容易に越えられる。更に進むとドドーンと30Mはあろうかという幅広の大滝が出てくる。右壁の下部は簡単そうだが中段から登れそうもない傾斜とツルツル度合いなので、左から高巻く。

袈裟丸沢3.jpg

白樺沢と袈裟丸沢の二俣。両門の滝になっている。

袈裟丸沢4.jpg

袈裟丸沢に入ってすぐに出てくる大滝。左から巻いた。

 この高巻きでは念のためロープを出した。左壁のバンドまでのスラブで1ピッチ。少しトラバースして斜上してブッシュに支点を取って2ピッチ更にトラーバースして滝の落ち口を越えて対岸のブッシュに支点を取って3ピッチ。

 TYさんはスラブに慣れてないためか、落ち口に出てからは相当怖そうだった。  大滝を越えた上は更にスラブというか傾斜の強めな巨大ナメ滝。幸い水量が少ない為、右端の乾いたところを慎重に登ればなんてこと無い。ここで一本。対岸には白毛門から朝日岳にかけて稜線が良く見え、白毛門山頂付近は紅葉が綺麗だ。

袈裟丸沢5.jpg

大滝の落ち口から見上げるナメ滝。

  この先、直ぐに二俣に別れ、右俣に進むと3段15M滝が現れUさんにトップを登ってもらう。この先沢は狭まるがスラブ滝の連続でロープを出さずに登れる滝や、高巻きもそれ程大高巻きにならないのが嬉しい。

袈裟丸沢6.jpg

ナメ滝を越え二俣を右に入ると沢が狭くなり、ずっとこんな感じ。

 更に進むと沢は藪っぽくなり、小滝やゴーロが多くなり鬱陶しい。「もうすぐ登山道があるよ」を繰り返すうちに「まだ登山道に出ないのかよ」に変わる。内心「まさか登山道に気づかずに稜線に詰上げちまうんじゃないだろうな」と不安になるがトップを歩くTTさんが「あった!登山道だ!」といって無事遡行終了。読み通り湯檜曽川を出発して丁度6Hだった。こういうのは嬉しい。

 袈裟丸沢は白毛門沢やヒツゴーに比べるとスケールの小さい沢ですが、難しいところも無く「夜行日帰りで谷川の沢に行きたいけど、ヒツゴーや白毛門はもう行っちゃったよ」と言う方にはお薦めかも。水に浸かることの無い沢なので紅葉の時期に稜線まで詰上げると更に充実した遡行になるでしょう。「胸を張って薦められる美渓」はチョット褒めすぎだと思うけど。(AO)