山行記録/個人山行/2006-09-16/藤坂ロックガーデン

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:24 (3015d)
山域藤坂ロックガーデン
日程2006年 9月 16日
メンバーL. TT, YU, AO, YT

記録

楽しみにしていた3連休の打込谷は笹穴沢の出来が悪すぎて断念。それならと虎毛沢を計画したが、天候不順等諸事情でコレマタ断念。3連休は無に帰すかと思ったが、TTさんから笹穴沢の失敗を克服するべくロープワーク訓練をしませんかとのお誘いを受けた。場所は藤坂ロックガーデン。なにやら「TTツアー」の匂いも…。上尾の戸高邸からだと藤坂ロックガーデンは直ぐで、途中買い物しても2時間も掛からない。日和田に行くよりも近いそうだ。

今回、TTさんの計画の目的は 「4人で一本のロープを使った場合、確保に適する方法の実験とスピードUPの為の方法の確認」 笹穴沢で大ナメ滝手前の30メートル滝でロープを使用の際、確保地点まで50メートルロープでも届かず、お助け紐等をダラダラ連結したが、トップ(TTさん)と下界の者とで意思疎通が取れなくなってしまい苦労した経験に基づく。

岩場は車止めから歩いて5分のお気楽さだが、壁は結構立っている。ウォーミングUP代わりに、5.8のトップロープ専用?のショートルートを登るが「こんなに難しいの?」と私は左の易しいコースに逃げた。何を隠そうフラットシューズを履くのは1年3ヶ月振りだ。驚いたのは「通し八の字結び」が出来なくなってしまっていたことだ!沢や雪山では安直に簡易八の字を環付ビナに付けるだけだったからな〜。PUMPに行っていた頃とは雲泥の差だ。

で、課題の「4人でシングルロープ・マルチピッチ」に取組む。ロープは10.5mm。「南稜」(2ピッチ・II〜IV)が良かろうと取り付く。

  • 1ピッチ目: TTさんリード。途中のテラスでビレイ。ロープ中間をYTがインクノットで連結してセカンド。ロープを落としてYUがサード。末端にAOが付いた。ここまでで約20分。
  • 2ピッチ目: TTさんリード。カンテ?を少し上りトラバース(ここで見えなくなる)、上に抜けるが、ロープがドンドン引かれて、50メートル目一杯になる。TTさんのコールは聞こえない。まさに笹穴沢の再現だ。仕方なくYTがブルージックでセカンド。同じくYUが続き、私は末端でビレイしてもらう。トラバース途中は安定しておりビレイ支点まであった。上に抜けるピッチは私には結構難しく感じられ、YTは兎も角、YUがここをブルージックで登ったことは俄かに信じられない。ここまで登ってトータル1時間10分位か。

懸垂で降りて食事をして、再度同一ルートにトライする。

  • 1ピッチ目: AOリード。テラスについてからピュウをセットするのに何回もやり直す。YT、YU、TTさんと続けて登ってきて、そのままトップをTTさんに代わる。ビレイはAO。
  • 2ピッチ目: TTさんには途中のトラバースでピッチを切るように進言する。私が1ピッチ目を登っているときに下で相談したそうで、「登って良いよ。登るよ」の合図は声では無く、ロープを3回引っ張る事にしたそうだ。沢で何も聞こえなくなった時の教訓だそうだが、私は有効性に疑問あり。TTさんが到着したはずだが、ロープの3回引張りが確認できない。判りにくいんだよねこういうのは。
  • 3ピッチ目: 同じ順に登り、懸垂下降して約1時間。同一ルートだったとは言え、大分スピードUPできたかな。

この後、小雨が落ちてきたので私は下で一服。皆はトップロープで遊んでいた。YTが私にも登れという。IV+のルート。「IV+をトップロープか…落ちぶれたな」と、取り付くと怖いじゃないの。何とか登り終えると、TTさんが別のルートを二人でやろうと、のたまう。「うーん、まぁ」と気の無い返事をして付いていくとまたIV+の「凹状岸壁」三つ峠の権兵衛チムニーみたいで楽しいルートだ(セカンドだからね)。更に上に抜ける露出感のあるルート(多分IV+)を登って、懸垂下降して終了。16時半になっていた。

久々の岩登りで緊張したけど、登る楽しさも少し戻ってきたような…。岩登りは登れないと全く面白くないところが何とも困ったもんだ(当たり前だが)。帰りは栃木に出て、昭和初期を模したような蕎麦屋で焼きソバ(ジャガイモ入り)や鴨南蛮を食す。風呂は蕎麦屋に聞いた「金魚風呂」。三つの浴槽があるが、最近珍しいくらいの熱い風呂で、私的には好きな風呂だけど、TTさんは入っていられなかった様子。上尾に戻り、飲みなおして解散した。 私の感想として、沢で3人以上でロープを使用する際は

  1. ブルージックで登らせるかビレイするかはトップが判断して事前に伝える。
  2. 登っている最中に当初予定を変更の際は、出来るだけ早めに伝える。それが無理なら、ロープを固定して懸垂で途中まで降りて後続に指示をキチンと伝える(ビレイからブルージックに変更するときのみ有効)。
  3. ビレイする場合、ロープが半分になりそうな時点で良いビレイポイントがあればピッチを切る。
  4. トップは自分の技量ではなく、後続者の一番下手な人に合わせて確保方法を考える。

こんなことしか、考え付かなかった。(1)(4)は当たり前だね。(3)は状況がそれを許すか否かで結構変わる。(2)は沢の現場でこんなことが出来るのか、やってみないと判らないかな。   本来これらはもっと検証した上で、技術的な約束として会のスタンダードにすべきであると思うけど、今の黒稜ではチョット難しいでしょう。そうである以上、一定レベル以上の沢、バリエーションルートに行く場合は同行メンバーで事前訓練なり、予行山行をするべきでしょう。これまた当たり前のことではあるけど、黒稜では蔑ろにされている気がします。

藤坂ロックガーデンは初心者が岩登りの基礎や懸垂下降の練習をするのには良いゲレンデだと思います。インドアに行ければそれに越したこと無いけど、平日夜に時間が取れないなら定期的にこういったゲレンデで岩トレ・ロープワーク練習が出来ると良いな〜。と思いました。フリーのゲレンデは普段やっていない人には難しすぎてあまりよい練習にはならないのではないのかな?登れないと詰まらないし。(AO)