山行記録/個人山行/2006-06-30/葛根田川北ノ又沢

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:22 (3015d)
山域八幡平・葛根田川北ノ又沢
日程2006年6月30日(金) - 7月2日(日)
メンバーL . AO、SL.TT、YU、YT

コースタイム

6/30

9:15滝ノ上温泉発−10:40お函の少し手前(通過)−11:00お函(通過)−11:30着大石沢出合(お昼)12:30発−13:00中ノ又沢(通過)−14:00葛根田大滝上(通過)−15:15着滝の又沢出合手前のテン場

7/1

7:50発テン場−8:40北の又沢左俣途中(1本)−10:00大滝20m下(大盍き)11:00大滝20m上−13:00着八瀬森山荘

7/2

8:55発八瀬森山荘−10:20関東森〜大深岳の中間(1本)−15:00着松川温泉下山口

記録

6/29(木):出発日の夜

皆、平日の金曜日有休を取っての参戦。木曜の夜行バスにて盛岡へ向かう。東京23:50発のらくちん号盛岡行きは平日にもかかわらずほぼ満席。しかしながら、3列あって間があいていてバスにしてはかなりゆったり。リクライニングも大いに倒せてオススメの交通機関である。

6/30(金):晴れ→曇り(夕方から時々小雨)

7:00前には盛岡駅に到着。7:50発の雫石行きの電車に乗るとあっという間に雫石に到着。そこから予約していたタクシーで滝ノ上温泉に移動。

9:15滝上温泉のゲートに到着。立派な地熱発電所で身支度を調え、いざ出発。カンカンの太陽の下を歩くと暑くて汗だく。途中で沢床に降りる。広くて穏やかな河原を歩く。東北の沢の始まりはどこも似ているなと思う。小滝とエメラルドの釜が出始める。天気はいいし、美しい。時折へつりながら進んでゆくと、葛根田でメインとも思われる「お函」に到着する。写真で見たけど、期待する程のものではないな〜というのが正直な印象ではある。私としては中津川の白滑八丁のような感じを想像していたが、それとは違いそれほどの迫力みたいなのはなかった。

葛根田1.jpg

入渓してすぐに左岸に現れるドーム状?滝

葛根田2.jpg

「お函」の奇観

葛根田4.jpg

「お函」はこのように岩盤が水際に迫り出していて、その上を歩ける。

11:30大石沢出合に到着し、ランチをとる。AOシェフがパスタをゆでている間、私は一人、大石沢に入り釣りをしにゆく。釜はあるが魚影ナシ。出来上がったパスタを食べながら、このまま天気がいいといいな〜と思う。でもそんな最高な時間はなかなか保てない事も経験上知っている…

12:30ランチを終えてまた遡行開始。単調な沢をヒタヒタと歩く。13:00頃中ノ又沢出合を通過すると、13:50頃葛根田大滝に到着する。立派な滝で立派な釜を備えている。登れるような滝ではない。太めの線が釜にそのまま投げ込んでる感じ。当然、巻く。途中、ウド畑を発見!極ウドの宝庫なのだ。すごい!過去最大級かも?!狂ったように収穫する。その辺りは薪に最適なカラカラの薪もわんさか。もうそろそろテン場だしと、ウドと薪を担いでテン場へ向かう。

葛根田5.jpg

葛根田大滝の釜で竿を出すYU。ここでは釣れず

15:15テン場に到着。ちょうど滝の又沢と北の又沢の分岐手前に高台の大地があって、そこが最適で快適なテン場となっている。リーダーから俺とTTさんでタープ張りと薪集めをするから、YUとYTは釣りと帰りに薪拾ってきていいよと言われる。やった〜。

早速北の又沢の上流へ進んで最初の釜で釣り糸を垂らす。初釣りのYTの竿にヒット。1匹逃すがその後すぐに1匹ゲット。すごいよ、やったね!私はその後、同じ釜でやっててもと思い更に上流へ進む。すぐに釜があったので、そこに垂らすとけっこうすぐヒットして大きめのをゲット。その後引きがないので諦め、引き上げ〜と釜を跡にする。しかし超浅瀬の水たまりにさっき岩魚が隠れたな〜と思いイチかバチかちょこんと糸を垂らすと岩の奥からさっとすぐに岩魚が食いついた。2匹目ゲット!ゆかたけがもう1匹釣ってたら一人1匹なんだけど、と戻るとYTは糸のこんがらがりとブドウ虫セットに悪戦苦闘していた…ゆかたけ、修行だな(えらそうに失礼^^;)。

収穫を持ってテン場に戻れるのは嬉しい!顔がにやける。AOさんもTTさんもYTも岩魚を沢で食べたことがないというから食べてもらうのが楽しみだ。本当においしいんだから。焚き火の前では早速夕飯作り。大量に採ったウドやフキノトウの天ぷら、岩魚は2匹塩焼きにして残りの1匹はから揚げにする。どちらもうまいねどーも。

葛根田6.jpg

本日の収穫

しかし、だ。雨が降ってきやがるのである。なんとか夕飯をすませたものの、やはり撤収。タープの下に潜る。あーあと思っているとまた雨がやんだ。また焚き火の前に戻って今度はいろんなものを乾かした。お酒もけっこう飲んでそろそろ就寝ということで焚き火はもったいないが薪をくべて寝床につく。

7/1(土):雨時々曇り

朝起きた時は降ってなかった雨だが、撤収し始めた頃からザーザーに降り始める。すでにびしょぬれ状態で7:50テン場を出発する。北の又沢の左又に入っていくと超おだやかサラサラになると言いたいところだが雨で沢水は黄土色に濁っている。なんでかねーと思っていると左側にスラブ系の岩壁が点在し、そこから土砂が流れているからであった。1ヶ所恐怖の土砂崩れシーンに遭遇してしまった。そこは雪渓も残っていていきなり、ゴゴーっと音がして土砂と雪渓が流れてきた。皆一成に逃げる。いやぁ恐ろしい。あんなものに飲み込まれたらアウトだろう。

10:00大滝20mが現れる。遡行図には中間まで登って左から巻くとあるが、その大滝も濁流をゴーゴー流していて迫力なんてもんじゃなくおっかない。それでも中間まで行ってみるが、その先の左を巻くガレ場が雨でドロドロで登れそうにない。仕方ないので少し戻った左からTTさんが巻きに入る。しかし途中でスラブ壁に阻まれる。AOさんとTTさんで検討の結果、左にある支流を渡っての大盍きを開始する。巻きはなるべく小さくが鉄則だが、そうもいかない場合もある。ザイルを出して支流を渡ってその上を高巻いて、支流の滝へと下降し本流の滝へと尾根を越え、1h程かかってやっと巻き終えた。何もない沢、と思っていたけど何が起こるかはやはりわからない。無事巻き終えて何よりであった。

その後は沢も源頭部へ入り右か左かと感で選んで進んでいく。水が涸れるとヤブコギとなる。地形図を見ながらもっと左とか右とか言い合いながら進む。運良く湿原に飛び出たいものであるが、出たのは登山道であった。しかし、たいしたヤブコギもせず出られたのはよかった!さぁ八瀬森山荘へと向かう。雨と時間的な事でもう大深への遡下降はあきらめていた。びしょぬれの私達は小屋での快適な生活を求めていたのであった。13:00八瀬森山荘到着!けっこう大きくてすてきな山荘なのである。中も綺麗で広くて布団もある。そして誰も来ない独占状態なのだ!やったね。とにかく着替えてから乾杯。もう出せるものを全部?出して飲んで食べた。(絶対リバウンド…)

葛根田9.jpg

八瀬森山荘に到着

7/2(日):雨

6:00頃までぐっすり寝てしまって、起床。ゆったり寝られてすっきり。雨を気にせず撤収し、小屋を跡にする。雨はまだ降り止まない…でも八瀬森〜大深までの道のりは単調だけれども小道のようですてき。時をおり出てくる湿原も、幻想的ですてき。私好みの稜線である。 

大深岳山頂について、源太ヶ岳を通過して下りに入るとすぐに大きな雪渓にぶつかり、道が寸断されてしまう。私とTTさんは軽アイゼンを持っていたので助かったがAOさんとYTが厳しい。シュリンゲを巻いて恐る恐る下る。道がわからず右往左往。地形図とにらめっこしてコンパス振ってあーでもないこーでもない。雪渓は広いが、なんだか右側は急斜面になっていて沢が流れているようなザーザーという音がする。地形図にはないが、まさか岩壁になっているの…?余計な予感がして怖い。雨はザーザーで雪渓の上となれば寒い。早く脱出したいのに〜。TTさんはちょっと急斜面を下へ行ってみる。すると急斜面の下は湿原になっていて登山道らしき道が…そこに沢のように水が流れている。これが沢のような音をしていたんだ…TTさんが先行して急斜面を下って降りてみるとやはり登山道だという事で皆、急斜面を下る。

なんでもないだろう登山道も雪渓と雨でこんなにもかわってしまう。晴れていればもう少しいい道も探せただろうに…そのままぐんぐん下山。沢の下降のように登山道には水が流れている。一般登山者には辛いだろう。

なんだかんだと押して15:00に登山口である松川温泉に下山した。そして松川温泉の最奥温泉宿でお風呂に入り、タクシーで盛岡に出てTTさんオススメのじゃじゃ麺を食べて新幹線で帰京した。

楽しかった東北の沢旅が終わってしまった。また来ればいいのだけど、楽しい時間はあっという間で帰りはいつも寂しい。梅雨に行ってるのだから仕方ないけど、晴天の沢に行きたい。今年はあとどのくらい行けるかな〜と思いを馳せるのであった。(YU)

収穫メモ

岩魚:1匹(YT)2匹(YU)

山菜:ウド(大量)/フキノトウ/ウルイ/根曲竹の新芽