山行記録/個人山行/2005-09-23/白神山地・沢継続遡下降

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:37 (3190d)
山域白神山地・沢の継続遡下降
日程2005年9月23日-26日
参加者5名

記録

「再訪・白神山地の沢旅」

ルート:津梅川・小又沢〜追良瀬川・本流〜ウズラ石沢〜白神岳避難小屋〜白神岳登山口

9月22日(木)

なんだか喉が痛いぞ…あれ?あれれ??あれれれ???出発の本当に直前、私の身体は病魔にむしばまれつつあった。集合場所に着いて車に乗っていると余計にだんだん身体がおかしい。ちょぴり悪寒が走り出した。やっばいなぁ、なんで人がとびきり楽しみにしていた山行なのに、こんな状況になるのーーー!!今年の私は絶対、大魔王に支配されている…と、本厄の私はひとりうなずくのであった。

9月23日(金)

7時間は優にかかったであろうか、Kリーダーがずっと運転しっぱなしで飛ばしてくれて、朝の5時過ぎくらいにようやく着いた五能線秋田白神駅にある道の駅「はたはた館」。相変わらず具合の悪い私は入山儀式をする気にもなれず、薬を飲んで早々に寝た。このまま山行に出かけてしまっていいのだろうか?ここから帰るか、はてまたみんなが戻ってくるまでどこかの民宿にでも身をひそめようか、悶々としながらとにかく眠り込んだ。

3時間くらいの仮眠で起きるが、私の状況は変わらずとてもだるくぼーっとしている。喉は腫れていて痛く、たぶん熱もあると予測。朝ご飯を食べてまた薬を飲んで…あーあとため息をつく。がんばれ、私…

今回の旅は遡行終了点を予定している日本海側の津梅川林道にいったん車をデポしてそこからタクシーで二ツ森登山口に行って稜線から赤石川支流の滝川を下降し沢をつめ尾根をのっこし追良瀬川支流の逆川を下降し追良瀬本流をつめ稜線をのっこし津梅川支流の小又沢を下降し林道に出るという白神山地の沢から沢を継続遡行するのが目的であった。しかし、その津梅川林道終点まで来てもらうよう頼んでいたタクシーが待てど暮らせど来ない…。どうしたのかなぁ、わからず迷ったのかなぁと言っている間に1hが過ぎ去った。それでなくても出発が遅れ気味なのに。途方に暮れ始め、ルートの変更を考え、今日はここの河原で宴会しちゃうかと言ってたらジャンボタクシーがやっとこさっとこやってきた。やはり道に迷ったらしく1度入ったもののここでいいのか不安になり戻ったりなんだりしていたらしい。運ちゃん地元なんだからぁ〜と皆思うものの、口には出さず、もうタイムアウトで今から二ツ森に行っても無理なのでここまでのタクシー代は支払うからと言って丁重にお引き取り願った。私は心の中で少しほっとした。この体調で遡行するのはかなり不安だったから。かといってこのまま治る見込もないけど…でも今日はこのまま宴会のみだしと、とにかく寝に入った。

津梅川入渓点の河原は広めで砂地もあり気持ちいい。薪もたくさんあって、焚き火もよく燃えた。私が寝ている間、Kさんはワインを1本飲み干してしまい、Hねぇもかな〜りの酔いどれ状態。こんな時に呑めない私は残念無念。でも呑む気も起きない程だから仕方ないか…

夕食は私の当番だった鶏肉のトマトソース煮&ガーリックチャーハン。これは定番メニューで最近は思いつかないとこればっかり作ってしまう(^^ゞ焚き火を前に酔っぱらっていろいろ話すKさんが楽しい!空を見上げると満点の星空!!Kさんとの山行は必ずと言っていいほど雨が降る。この時、南から台風の接近もあったため、この後すごい事になる嵐の前の静けさではないかとみんなで噂した。くわばらくわばら。そしてルートは結局、当初の逆コースを行って追良瀬本流からエスケープルートにしていたウズラ石沢に決まった。6年前の入会当初に私はやはりKさんに追良瀬〜ウズラ石沢へ連れて行ってもらった事があった。まだ沢経験が薄かった事もあってか途中では雨で増水、最後のつめで大藪こぎを強いられたのでその恐怖がよぎる。はてさて今回はうまく避難小屋へ抜けられるのであろうか…

9月24日(土)

いっぱい寝たおかげかいくらか体調がよくなっている。喉は痛いけど熱は下がったようだ。このまま治癒していくといいのだけど…

小又沢を遡行する。サラサラの小川状で、穏やかな流れが続く。太陽が昇っていくとキラキラと水面が輝き始め、夏のような猛暑もなく非常に心地よく清々しい。やっぱり白神って東北の中でも1番癒し系かも。と、行ったことのある東北の沢達を思い出し比べてみる。遡行図は持ち合わせていないので地形図を穴が開くほど眺めながら遡行する今回の沢旅。勉強になる。途中、大きめの滝があるところで二俣になる。滝のない方に行きたくなるが、地形図からいえば滝のある方が正しいルートと思われる。Kさんが偵察に行く。その間、私は実り始めたミズの実を集める。Kさんが戻ってやっぱりこっちだとなり、左の方へ入ってゆく。左壁を高巻き滝の落ち口に降りるのだがクライムダウンは不可能なので懸垂をする。

そこからまた緩やかな流れになって源頭部に入って行く。つめはひどい藪こぎかと思いきやそうでもなく稜線に出る。ちょうど稜線に出たところで水たまりくらいの沼地状になったところがありそこにO君がちょぴっと足を突っ込むと結構奥までハマった。落ちている木を突っ込んでみると結構のみこんで行く。ジャングルにはもっとハマってしまう沼があるんだろうなと想像してぞっとする。あり地獄だ。

そこで1本取ってから下降に入る。うまい具合に溝に入っていっていろんな溝が合わさって小さな沢から大きな沢へと変化して行く。遡行はどっちに行くか迷うけど、下降はただただ1本に繋がる沢を下へ下へ行けばいいので楽だ。しかし途中、ゴルジュっぽくなってきたかと思うとすごそうな滝の落ち口に出る。地形図を見てもそんな滝があるようには思えないけど、すごいところに出てしまったらしい。や、やばいなぁ…Kさんが落ち口ギリギリのところまで偵察に行く。滝の下の方には岩壁のようなものが見える。こりゃあ懸垂も無理そうだし、大変な高巻き下降となることが予想された。Kさんが戻ってきて少し戻って右側を巻こう行った。そしてKさんに続いて巻く。すると下降しはじめたら感じの良いルンゼ状となり、あっけなく巻き終えてしまった。なんてすばらしいルーファイ!Kさんは偵察した際、ルンゼっぽいのが見えたらしくそれを目当てに行ったらしい。さすがです。私もこんな事ができる沢屋にいつかなりたい。降りたって滝をみるとかなりでかい30〜50mはあるんじゃないかって感じだった。まさかの滝出現だったけど、沢は予測できない事がいっぱいある。臨機応変に対処できる技術や心得を身につけていかねばならぬ。

その後はまたゆるやかな流れ。あの滝が嘘のように穏やかさを取り戻した。そしてテン場適地を発見!それはちょうどひぐらしの滝がある枝沢との合流地点だった。時間も良かったし、今夜の寝床はそこに決めた。ちょっとのアクシデントはあってもほぼ順調に進んでいるので怖いくらいだった。

とりあえず薪集めに入る。焚き火は私が着火した。最近は焚き火の付け方をマスターしつつあったので、薪が湿っていてちょっと戸惑ったものの着いてよかった。今日の夕飯は料理人Hねぇの野菜カレー。スープ状のピリっとしたカレーはとってもおいしかった。Kさんがあやしいきのこを採ってきていて、それを食すかどうか言い合ったがみんな怖くてひるんだ。表面の皮をむくとスルーっとむけるのでたぶんむき茸だと思う。Kさんも持ってきたきのこ本で必死に?調べる。たぶんむき茸。でも確証はない。肉厚で大きくて天ぷらにしたらうまそうなのにね…。そういえば私の風邪はこの頃にはすっかりよくなっていた。早々に酒に手が伸び、Kさんにあげてしまったビールを後悔したくらいだ。でも、分けてもらったけどね。そしてなんだかんだと11時頃になり宴もたけなわ。ということで今晩はお開きとなった。

お詫び

大変申し訳ございませんが、この記録はこの後バタバタしてしまった関係で書けずじまいでした。今からでは、記憶が遠くて詳細が書けません。ごめんなさい。

おおざっぱに書けば、台風は白神には訪れず天候はよく、相変わらず穏やかで美しい白神山地の自然を十分に堪能した沢旅でした。詰めもルーファイもバッチリで、紅葉が進んでいてナナカマドの実が赤くたわわに実っていたのが目に鮮やかで印象的でした。ウズラ石沢の沢床の小石も色とりどりで美しく、前回は重くなるので諦めましたが、今回は少し(手のひらにすくう程度)拝借して持ち帰り、今は家の小さな花瓶に沈め水をはって飾っています。下山した所は日本海だったので、海岸ではビール片手に少しだけのんびり日向ぼっこして(Tちゃんは泳いでた^^;)、はたはた館では海の幸とはたはたの煮付けを堪能して帰ってきました。

世界遺産だけあって、素晴らしい白神山地のそのままの自然はいつまでもそこにあっていてほしいと思います。

以上、この後は唯一鮮明な記録であるフォトコーナーでお楽しみ下さいm(__)m

2007年1月末日

 Photo

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