山行記録/会山行/2009/春合宿/北穂高岳&前穂北尾根5.6コル

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:25:06 (2959d)
山域北アルプス・北穂高岳&前穂北尾根5.6コル
日程2009年5月2日−2009年5月5日
参加者4名

S田の総合記録

5/2 快晴

前夜新宿を出発したバスは直接上高地に乗り入れた。眠いなか沢渡で乗り換えがないのは有り難い。

本谷橋手前の屏風岩を見上げるところで足がつりそうになり暫し足を処置する。小屋が見えだしてからが辛く何回も休憩した。

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テント場は既に満杯状態だが幸い一番よい場所にテントを設営したあと生ビールとおでんで明日からの健闘を祈り乾杯。

夕食は大きな牛肉のブロックを切って焼き、Liccaさんお手製のみそタレをかけたサイコロステーキ丼にキュウリやたっぷりの野菜サラダなど、大変おいしく頂いた。

5/3 快晴

Liccaさんが膝の調子がよくないとのことで3人で北穂高をピストンする。早朝の登りはアイゼンがよく効いて快適だ。北穂沢も奥穂へ向かう小豆沢も蟻の行列のように登山者が連らなっている。

北穂高山頂で大休止のあと下り始めるがどこも踏み跡だらけで歩きにくい。下山後昼にはテントの前で各自持ち寄ったソーセージなどを焼きながら宴会。強烈な日差しのため日焼けが気になる。

夕食は鰻丼とベーコン・キャベツ・舞茸の炒めものにワカメ酢それに味噌汁を頂く。

5/4 晴れ

Liccaさんの足の状態が回復し全員で北尾根5/6のコルをピストンする。アイゼンがよく効く快適な登りで5/6のコルに到着後北尾根登攀に向かう登山者を見ながらゆっくりと大景観を楽しむ。

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下りは昨日の北穂沢と違い踏み跡が殆どないので順調だ。Liccaさんも傾斜に慣れ落ち着いて下っている。かなり下りたところで雪上トレーニング。

その後10時過ぎからヒュッテのテラスでお酒とつまみの昼食にする。素晴らしいロケーションのもとスキーヤーやボーダーの滑りを楽しみながら飲み、食べ、かつ語り合うのは最高に贅沢なひとときだ。持参した酒を全部飲み干し生ビールとワンカップそれにウイスキーを小屋で購入した。

テラスで6時間過ごしたあと夕食はY科氏が用意した人参・玉葱・じゃが芋・筍の水煮にサバ缶を入れた味噌味仕立てのスープをメインにベーコン炒めやパスタ、ビーンズと野菜のサラダなどたっぷりのつまみとお酒を昼食に続きまたまたゆっくりと頂く。

5/4 晴れのち曇り

朝食後雪面がまだ堅い5:30からグリセードの練習と雪訓をして下山にかかる。

途中無線交信でタマキチパーティーが前穂山頂から紀美子平へ下りそこから下へ行けないとの報告が入り一瞬緊張が走る。しかしI田さんの指示と当日奥明神沢から前穂に登り同ルート下山中のK原が前穂山頂まで登り返し奥明神沢から下山するようにという適切なアドバイスをしたお陰でことなきを得、同パーティーは無事下山出来た。

全パーティーが小梨平に揃いI田家、S倉家、S木氏、T高氏などが用意した料理や酒をご馳走になり語らうひとときは合宿の醍醐味だ。最後に差し入れを頂いたO原、M岡、K子さん有難うございました。

(記録:S田)

Licca 涸沢への記録

5/2

コースタイム

上高地(6:00過ぎ)→明神(7:21)→鯉のぼりが見え始めた地点(13:00)→涸沢テン場(14:00過ぎ)

記録

ビジターセンター前を6時過ぎ頃出発。今回の山行は涸沢定着ではあるし、その涸沢までの行程さえ、半分は平坦っということで、ザックに食材をたんまり詰めこんで持ってきている。なので、今回私の肩にかかる荷重は、恐らく私の山行史上最重量っとなったと思われる。

本谷橋で、ストックをピッケルに持ち替える。ここから本格的な登り。トラバース気味に登っていくのだが、雪が溶けかかっているので、滑って歩きにくい。S田さんに「この程度の雪道をアイゼンなしで歩けないでどうする」っと言われたが、足元が滑る度に、体力が削られていくようなので、途中1本いれた時に、アイゼンを履いた。

しばらくすると話に聞いていた、ヒュッテの鯉のぼりが見え始める。ここからが長いらしい。「食材、こんなに持ってこなきゃよかった」なんて後悔しつつ、頑張って登った。テン場まで残り50mがやけに遠かった。

テン場に着いて、他のメンバーが整地しているのに、私は体が重くてなかなかお手伝いに加われない・・・ごめんなさい。テント設営後、ヒュッテのテラスで入山祝い。涸沢到着でやっと肩の荷がおりて、ホッとしたのも束の間、今度は懸案の左膝の痛みが出てきて、明日の北穂の登頂について、一人イジイジと煩悶する。 それでも、ここ涸沢は、心を開放してくれる場所。私もここの大らかな雰囲気に溶け込んで、すぐにイジイジ気分は吹っ飛んでしまった。明日考えればいいやって。

反省

途中から無線を担当したのだが、初めての事で、たどたどしいものとなり、各Pの方に迷惑をかけたことだろう。

交信内容を反復しなかった。

各Pの山行ルート及び山域の概念を事前に予習しておかなかった。具体例で言えば、K原Pの現在地をタマキチPに上手く中継できなかった。

感想

個人的には、北穂には登頂しなかったので、一人不完全燃焼的な春合宿であったが、メンバーに恵まれたおかげで、全行程楽しく過ごすことができた。各Pとの交信、小梨平での打ち上げで一体感を得られた。これらが合宿の醍醐味なんだろう。

(記録:Licca)

S藤 北穂登頂の記録

5/3  

コースタイム

起床 03:30 → 行動開始 05:30 → 1本目 2680m 06:25 → 2本目 07:10 → 3本目 松涛のコル3080m 08:30 → 北穂高岳 08:50 → 大休止 → 下山開始 09:20 → 涸沢テント場 10:50

紅一点のLiccaさんが膝の具合がいまいちと云う事でテントキーパー、我々 アラ古希・アラ還の3人で北穂高岳へ向う事となる。 

涸沢小屋横手より雪の北穂高沢の急斜面を幾Pもが上がって行くのが見える。手前で長野県警の山岳警備隊が何か登山者に声をかけていたが我々はす通りで涸沢小屋横手からゆっくりと登行を開始。天候は快晴、微風寒からず暑からず何の苦痛もなく1本目 2680m、上を見上げると人・人の連鎖、下を見ると人・人の連鎖である。 休憩後、徐々に高度を増し汗がだんだん体を被いサングラスの内側から滴り落ちてくるし、雪面よりの照り返しが激しい。2本目07:10 暑いので半袖になり行動食と水分補給をして再び登行開始するが、人が多くて抜かす事も抜かされる事もなし、どんどんキツイ登り続き08:30 松涛のコル3080mの稜線上にでる。滝谷側を覗き込むと谷から風が吹き上げてくる。風を避ける為涸沢側で時間もたっぷりあり、すぐそこが北穂高岳なのでじっくり景色と上がってくる登山者を眺めていた。その後、ピークに到着し写真撮影、やはり風が強く寒さが感じられるので北穂高岳小屋までおりてお茶と腹ごしらえをした。周りには、登山者が思い思いにお茶を楽しみながらすばらしい景色眺めていた。 槍ヶ岳側のテラスあたりでこれから2Pがロープを結んで、まさに下降開始状態、トップをスタンデングアックスビレーで確保して急斜面を下降して行った厳しいー。20分ぐらいの休憩の後、9:20涸沢ヒュッテに向けて下降開始する。

結構、雪がぐずっていて歩きにくい。S田さんとY科さんは交信時間になるまで、テンポよく下っていったが、私は足を取られたり転んだりと二人との間隔が空いてゆく。途中で交信後、再び下降開始する。 涸沢小屋までLiccaさんが我々を迎えにきてくれた。結局、下降開始から1時間半あまりで降りてきたが私は汗だく。天場に戻り装備を解いて、涸沢ヒュッテのテラスで昼食をかねて外宴会を始める 周りの山々を見ながらのビールは最高でした。

(記録:S藤)

Y科 5・6のコルへの記録

5/4

コースタイム 

4時 起床→6時 テント場発→7時10分 5・6のコル→下降途中で雪上訓練→9時半より前にテント場帰着

今日は「5・6のコル」まで登る。膝の不調から昨日の北穂を見合わせたLiccaさんも参加し、パーティの4人全員で行動した。

4時の起床、6時の出発は計画通りだった。天候は前2日間と同様、申し分ない。北穂、奥穂と比べて5・6のコルに向かう人はごく少なく、雪面は足跡で荒らされてない。天候、時刻の条件も加わり、アイゼンがサクサクと気持ちよく効いて登行は順調だった。

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テント場から70分ほどで5・6のコルに到着。 このコルが穂高山域の登山でどのような位置を占めるか等、S田リーダーが懇切に説明してくれた。第5峰(その先、前穂に至る)に向けてノーザイルで登攀中のパーティを観察し、写真を撮る。年甲斐もなく、いずれ自分もここを登りたいと願う。コルで休憩し、眺めを楽しんでから下降。途中、S田リーダーの指導で雪上訓練。 テント場に戻り、さらに9:35の無線交信が終わった。

「あとの時間をどうするの?」と疑問がわくところだが、涸沢はいろいろありまして、退屈とは無縁だった。我々パーティで6時間近く(!)を涸沢ヒュッテのテラスで過ごした。

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その間に、怪我人救助のため小屋間近に飛来・着離陸した警察のヘリや、テラス近くの斜面に挑む山スキーヤー・山ボーダーが登下降するのを眺めていた。また、テラス近くで少女がソリすべりを楽しんでいるのに触発され、おじさん達も参戦。S藤さんは羽毛ジャケットのまま、頭を下に腹ばいで斜面に飛び込む、という過激さで見事でした。

生ビールのうまさも含めて、「涸沢バンザイ!」でした。

(記録:Y科)