山行記録/会山行/2009/春合宿/大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳

Last-modified: 2010-03-20 (土) 17:30:49 (2899d)
山域北アルプス・大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳
日程2009年5月3日−2009年5月5日
参加者4名

ひーの記録

昨年秋に宴会山行で訪れた中房温泉〜燕山荘。今回は春合宿での挑戦。久しぶりの合宿での縦走なのでメンバーに迷惑をかけられないと思い、1ヶ月前から少しずつトレーニングをして挑んだ。緊張と楽しみ半々でスタートした春合宿。中房温泉から合戦小屋を過ぎると、姿変えず槍が岳がそびえ立っていて、いよいよ合宿の始まりだぁという気持ちになった。天気も良く、雄大な北アルプスの景色を眺めながらの歩きは何ともいえない幸福感。これこそ縦走の醍醐味。初日は約9時間行動で大天井岳手前で幕営。

2日目 6時出発

前日はくたくたで8時前には就寝したおかげで調子は快調。天気も落ち着いていて、大天井岳の山頂は360度の大展望はバッチリ。北鎌尾根に向って、私たちは大声で「玉ちゃ〜ん」と、涸沢に向かい「Liccaさ〜ん」と叫ぶ。この大きな北アルプスに黒稜のみんながそれぞれいると思い、無線交信でのやり取りも、これまた合宿の楽しみの1つ。途中疲れたときには雷鳥が登場し、私たちを和ませてくれる。有難い。15時半行程終了。静かな原生林の中でのテンバも最高。静かな山の中でのテント泊、これは何ものにも変えがたいものとしみじみ。

3日目 5時出発

蝶ヶ岳に向かい、長塀尾根から徳沢へ向う。頭の中はすっかり温泉モード。そしてみんなに会う楽しみと打ち上げ。みんな揃っての打ち上げは、すごく楽しく達成感でいっぱいの気分でした!やはり、これこそ合宿の一番の醍醐味。お天気も後半崩れるとの予想だったが、全行程晴れとなり、本当に充実した合宿になりました。 カンパを下さったみなさま、打ち上げで色々と差し入れをしてくださったみなさま、合宿前にトレーニングに付き合ってくださったみなさま、そして今回合宿で4日間一緒に山で楽しい思い出を作ってくれたA松さん、T地さん、まるこ、どうもありがとうございました。

(記録:ひー)

まるこの記録

5/2  

今回は私にとってアコガレのゴールデンルート。つるつるの中房温泉(入れないけど。無念)、奇岩が楽しい燕(山頂に行けない)、リゾートの上高地。とっても楽しみである。 20:00西国分寺集合。高速1000円による渋滞を恐れていたが、スムーズにタクシー会社に到着。会議室をお借りし、軽く飲んですぐに就寝。快適に眠れた。

5/3  

6:00タクシーで出発。7:00中房温泉から歩き始める。温泉に入りたい。人でにぎわっている。

第1ベンチ辺りから雪が出てくる。単調な登りを黙々と歩く。合戦小屋が近づくと木がなくなってきて視界が開け、燕山荘が案外近くに見える。合戦小屋でベンチに座って、A松さん土産の赤福を食べる。懐かしく、おいしい。

燕山荘までの開けた雪面が気持ちいい。稜線に出るとちょっと風がある。天気予報はイマイチだったが、うす曇で眺望ばっちり、北鎌がすぐ近くに伸びている。5年間つづけて燕に登っているご夫婦によると、今年は雪が少ないとのこと。

S田さんPと玉ちゃんPと無線交信。玉ちゃんとても元気そう。S田さんPは以降もずっとLiccaさんによる交信で他の人は出来上がっていることが容易に想像される。

先が心配なので、燕岳は予定通り省略。いよいよお楽しみ、稜線歩きの始まり。蛙岩のトンネルは小さくなって通過、狭くてちょっと楽しい。心配していた為右衛門岩、切通岩はどこだか分からないまま。ひーちゃんと私は北鎌へ向かって何度か、たあまちゃあああああん、と絶叫。叫んだ声は西からの風で後ろに流れてしまう感じがする。たまちゃんも叫んでくれているに違いない、とひーちゃん。

大天井のすぐ手前の鞍部でテンバを協議。大天井はすぐそこに見えるので、私は越えたい気分。でもいつも強力な男性2人が、今回は仕事のしすぎで不調なのである。

15:30鞍部で幕営となる。幕営地がちょぴっと雪庇にかかっているかもしれない、と思い始めてしまったビビリーの私はちょい怖かった。なかなか見晴らしのいいテンバで夜は街の光が美しく見える。大天井に取り付いている人に上から見下ろされるのでトイレにはひと苦労。T地さんが担ぎ上げたキムチ鍋をおいしくいただき、8時就寝。

5/4

5:50出発。雪が締まっている大天井を快調に登る。山頂からは気持ちよい雪面が続く。小屋にテンバっていた二人組みは昨日前後して歩いていた人たちで、燕に戻るとのこと。

緩やかで開けた場所をどんどん歩く。幸せである。今日は涸沢がぐっと近くに見えるから、Licca〜さああああん、と叫びまくる。今回は記録的な雷鳥遭遇率で、3日間でなんと9回、17羽と遭遇。うち8回はオスとメスが微妙な距離感でいた。オスはメスを意識しまくりだが、メスはオスを避け気味なのが共通している。仲良くね〜 。 常念小屋でなっちゃん400円を購入したが、水っぽく感じてがっかり。ひーちゃんはポンジュースを担ぎ上げて正解。本日のメインディッシュであるところの常念をせっせと登る。そしてまた登った分をせっせと下りる。やせて小さなアップダウンのある稜線となる。風がやや強い。左が切れているところで雪を踏み抜いたら、かかとが引っかかって足が上がらなくなり大いに焦る。樹林帯に入るとそこは別世界、森が美しくなだらかな北八ツ状態。嬉々としながらも息を切らせて小ピークを上り下り。

15:07下方修正後の本日幕営予定地である最低鞍部に到着。樹林帯で広くて無風の安全圏。しかもテンバがすでにできている。テントを張ってから、私はほかの任務を全て放棄しトイレの制作に専念する。トイレを作り出すと止まらないのはなぜだろう。低い壁を作ってちょぴっと落ち着く個室空間の完成とする。しかし肝心の穴が小さすぎてすぐ一杯になってしまった。次回はもっと深くしなくては。

お決まりの水つくりが面倒くさいけどしょうがない。続いて食当の私はマーボーナスとご飯を作る。ためしに持ってきた乾物の牛蒡+海草サラダは便利、長い縦走のときに使ってみよう。A松さんが燕山荘から担いできたビールで乾杯。昨日全然飲まなかったので今日はみんなのつまみがイロイロでてくる。それでも皆、酒は控えめ、再びお茶を飲んだりしてる。どうしちゃったのでしょう・・・。8時に就寝。

5/5

5:10今日は蝶への登りでスタート。常念の登りに比べるとあっけない。天気予報は結局3日間ともいいほうに外れた。山の写真が趣味の人が、ピーカンの日にぼやいているのを聞いたことがあった。雲がないと絵にならない、とのことだったが、なるほど納得。雲がある今日は、明け方の太陽の光と雲の加減が幻想的で神々しいくらいの眺め。おまけにブロッケン現象も見られた。

横尾への分岐から数歩行ったところに横すわりに座り込んで足をさすっている男性がいる。道を聞かれたA松さんが、横尾への分岐はもうすぐそこだと教える。男性は体が弱りきってる風情だし、装備が古めかしいしで心配である。

小屋が見えてひーちゃんが、A原さああああんと呼ばわる。小屋の前にいる人たちが一斉にこちらをみる。縦走中はすれ違う人もまばらだが、燕や蝶はGWの活況。A原さんからのメールによると、150mだか200mだか下ったところにテンバっているらしい。長塀尾根を下りる。テンバ適地を通る度、人影を見かける度、ひーちゃんと私でA原さああああんと叫ぶ。A松さんが、ここが標高で蝶から200m下ったあたりだというのを聞くに及び、A原さんは先行しているのだろうという結論に達し、後はせっせと下りる。と、最初の急坂を下っているときに後ろからA原さんがさりげなーく登場。蝶の南側にテンバっていたとのこと。胸まで雪に埋まったり、迷いかけたり、というA原さんの武勇伝を聞く。

赤松さんが次は徳沢で集合しましょうと、最後にうれしい計らい。最後の一時間ほどは気ままにマイペースで下る。徳沢での交信によるとS田さんパーティーがまもなく横尾到着というので、A松Pは徳沢で待つことに。と、もりもり登場。山の格好をしていないから、識別するのが難しい。

待つのに飽きて、ひーちゃん、A原さんとソフトクリームをなめながら横尾へ向かう。蝶で心配をしていたおじさんとすれ違い、無事下山できたことに一安心。橋で篠田さんを見つけ、すばやく橋の隅に3人で縮こまる。と、S田さんたちは立ち止まってこちら側を向いているのに、いつまでも山を指差している。私たちに気付く気配が皆無。立場がないとはこのこと。しょうがないので間抜けに登場する3人であった。

明神での無線交信で、玉ちゃんの更新が切迫している様子が気になる。I 田さん、K原さんが主に対応。奥明神から戻ったK原さんに、たまちゃんがロープを持ってきて、という。K原さんは考えてから返事する、と冷静。ロープを使えるところではなさそうな気がするからとても心配。大所帯で小梨平へ向かう。なんとなく皆が早足になるので、山科さんは横尾で飲まなくて良かったと言っている。途中でサンダル履きにカーディガンを羽織ったT高さんに会う。完全に観光客に溶け込んでいて、ウォーリーを探せ状態。玉ちゃんPは奥明神沢のトレースを見つけたということで安心する。たまちゃんPにとって奥明神沢は問題ない気がする。

小梨平のキャビンは新しくてきれい。温泉ホテルでゆっくりお風呂に入り、服を換え、五千尺ホテルのパウンドケーキを会社のお土産に購入。現世に舞い戻ったような気分。キャビン前にて、しばし宴会。温泉ホテルにて日本酒で作った梅酒を買ったのだが、ひーちゃんお手製の梅酒のほうがおいしい。翌日になるかと思っていたK村さんPも最後に無事帰還、全員が揃う。やがて雨が降り始めてキャビンに移動。I田さんやS倉さんの差し入れで豪華宴会だ。和牛やらイカやら燻製やら焼きそばやら、たくさんいただく。デザートまである。すばらしい。

さてこのキャビンは皿や鍋やら完備なのが仇となり、洗い物が山となる。アトピーで洗剤に触れないので、洗い物はもっぱらひーちゃんにお願いしてしまった。ビニール手袋がほしい。それにしても山でのおさんどんは、田舎に帰った嫁の気分でちょいブルー。

5/6

6:30上高地出発、タクシーで沢渡の駐車場へ。タクシー会社が沢渡まで車を回送してくれているのだ。沢渡の駐車場には大きな足湯があり、速攻でつかる。覚悟していた高速の渋滞はほぼ皆無、昼前に帰宅できてよかった。 (記録:まるこ)

AKBの写真

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蝶ヶ岳への登りで振り返って常念岳を望む