山行記録/会山行/2009/夏合宿/北アルプス・赤木沢-雲ノ平

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:25:10 (3072d)
山域北アルプス・赤木沢-雲ノ平
日程2009年8月11日−2009年8月15日
参加者3名

コースタイム

(8/11) 折立(09:55)->(14:08)薬師峠キャンプ場 曇り

(8/12) (06:00)->(08:05)薬師沢小屋(08:55)->(11:14)赤木沢出合(11:40)->(14:22)大滝(14:35)->(15:00)幕営地 晴れ後曇り

(8/13) (06:23)->(07:43)中俣乗越->(08:06)->(09:42)黒部五郎の肩->(12時頃)黒部五郎小舎

(8/14) (06:25)->(08:21)三俣蓮華岳(08:56)->(10:59)鷲羽岳(11:52)->(14:27)雲ノ平キャンプ場

(8/15) (06:10)->(06:59)アルプス庭園->(07:35)木道末端->(09:15)薬師沢小屋->太郎平(12:30)-(15:04)折立 (記録:こーさか)

こーさかの記録

(8/10) ひばりヶ丘22:40集合、中央道から安房トンネル経由で道の駅上宝で前夜泊。ラジオは首都圏への台風の接近を伝えているが、日本海側のワレワレには関係無いもんね。

(8/11) 折立に駐車して歩行開始。ガスが出ているが暑くなくて良い。しかし、私は昨日から胃もたれがとても悪く、歩くにつれて次第に酷くなる。五光岩のベンチで2回目の休憩を入れたときにタマキチさんから胃薬を頂く。そのお陰で薬師峠のキャンプ場に着いた時には若干回復し、テント設営後に軽く宴会。遠慮気味に舐める程度のワインが胃に来てしまい、テントに入って昼寝の二人を他所に、一人で吐き気と胃のもたれに悶々としていた。このまま胃癌で死ぬんじゃないだろうかと本気で心配していた。夕飯前にまた薬を処方して頂いてなんとか食事を摂ることができ、明日からの行程は朝考えようということになった。脈を取ってもらったり、症状を聞いてもらったり、同行者が看護士二人で心強い。NHK富山局は20時から山岳地方の気象予想を流してくれている。明日の天気は持ちそうだ。

(8/12) 予報に反して朝から天気が良い。それに胃の調子もまずまずでやる気十分。太郎平から稜線を離れて暫く降りれば、薬師沢までは緩いアップダウンで快適。薬師沢小屋で沢装備を身に着けていざ入渓。が、私は入渓点がわからず、橋から下流に下りて無駄に左岸をヘツって遡行開始。デート沢にこれは有り得んってことで、タマキチさんはテラスからの梯子(案内の看板付)を見つけて普通に入渓。晴れていてエメラルドグリーンの水が美しい。思っていたより水量があり腰下まで浸かるが、寒くないのでOK。途中2箇所で右岸の小さい高巻きがあり、空身になったりお助けを出したりして通過。赤木沢出合はなかなか現れず、予想の倍以上の時間が経ってからナイアガラに到着、川幅一杯に広がった平らな段差だ。休憩を取っているときに空身で見に行くと、ありました、赤木沢。水量が減りほっと一安心。空は曇りがちになってきたが、それでも空に開けた沢は美しい。大滝以外は登れるだろうし、そこまでも迷いようがなさそうなので遡行図を見ずに気楽に進むことが出来る。小滝を越えナメを歩き、怖い巻きも無い快適な沢歩きを楽しむ。沢3回目の雅美さんも問題なく着いてくる。水中にイワナが走るのにガマンを重ねてきたが、途中の休憩で竿を出すとチビイワナが釣れた。釣りは自分だけなので早々に切り上げ、暫くは未練がましく竿を伸ばしたまま遡行する。計画は上に抜ける予定であったが、我々のペースは調べた記録より明らかに遅い。時計が13時を回った頃から幕営適地はないか両岸を探すが平坦地は一向に見つからない。河原は低すぎて危険。そうこうしているうちに大滝に着いてしまった。大滝より上にはイワナは居ないらしいが、時間的にも釣りは諦めてこれを越える。大滝が隠れるくらい戻ったところの左岸に涸れた枝沢があり、タマキチさんが偵察に行くと踏み跡があるという。これを追うと上部でトラバースして滝の上の樹林帯に抜けられ、わずかの下りで沢に戻ることが出来た。直ぐに右手からの支沢が合わさるところで、タマキチさんと計画について話し合う。私はそろそろ行動終了としたかったので、空身で偵察に行くと右岸に高台発見。草に覆われてフカフカの平坦地に幕営決定。下の河原で少ないながらも薪を集め、なんとか焚き火も出来た。イワナは焼枯らして骨酒にすると最高に美味しかった。心配だった胃の調子も悪くなく、この日は遠慮なく飲んだ。

(8/13) 2時に目を覚ましたときから雨だった。フカフカで快適だったテン場に別れを告げて沢に降りると濁りも酷くはなく、雨も小降りだ。大滝の下と比べると水量は一気に減ってきている。標高が上がり、綿毛だったチングルマも花が残っているようになる。支沢の分岐をコンパスに忠実に詰めて行くと次第に水は涸れ、なだらかな草原の中のゴーロを拾って登山道に出た。ちょうど中俣乗越だ。稜線は風が強く、手袋をしていない手が冷たい。ガスでなんにも見えないので黒部五郎岳はパスし、肩からカールコースで小屋を目指す。カールに入れば風が収まり、水の流れる穏やかな登山道を下る。ここも晴れていれば良いところなんだけれど。三角屋根の黒部五郎小舎に到着したときにはガラガラのテン場だった。ところが続々とパーティーが到着し、お盆突入を実感。明日からの好天に期待しつつ、昨日の飲み過ぎで調子今ひとつのタマキチさんに構わずまさみさんとウィスキーで宴会。

(8/14) 朝から晴れ。濡れたテントを畳んで黒部五郎のカールを背に歩き始める。笠ヶ岳が見え、槍ヶ岳が見える頃に無線交信の時間。が、無線機不調で送受信出来ず。赤松さんとは交信確実と踏んでいたし、K村さんへの中継も狙っていたので残念。稜線を上がるにつれて見る見る展望が開けきて、北ア南部の山々があらかた見渡せる。双六からの縦走路と合わさると人出も凄い。三俣山荘では大集団の中に見覚えのある顔が。薬師沢で別れた早稲田のワンゲルで、あちらも憶えてくれていて嬉しい。久しぶりの快晴のようで這松の上に広げられた小屋の布団の間を縫って鷲羽岳への一本調子の長い坂に取り掛かる。休憩するところも無く黙々と歩いて山頂に到着。あとはCT2時間程なので残りご飯のチャーハンなぞいただきながらゆったりと寛ぐ。鷲羽の山頂からの下りは三俣蓮華からの往復組と分かれて人通りも減ってくる。雲ノ平を見下ろす祖父岳のケルン群では、居合わせた方に赤木沢大滝が見えると教えられた。二日前はあそこに泊まったのか。テン場へ続く登山道はガレ場の途中でロープが張られており、スイス庭園を巡って山荘の方に大回りをさせられた。テントの手続きとビールの買出しをタマキチさんとまさみさんにお願いして、自分はテン場確保に回る。オトナ買いした缶ビールと温存した日本酒一升で最後の宴会。そして雨の心配が無いので、今日こそはとテントの外で寝た。

(8/15) 寝過ごして4時に起床。空の下で目覚めるのは気持ちが良い。最後の食事の支度をして出発。雲ノ平山荘を過ぎてギリシャ庭園を通り抜ける。ザックをデポして寄り道したアルプス庭園は、薬師岳から槍ヶ岳、水晶岳まで360度を山に囲まれた中に池塘と岩とが広がり、ここは見に来て大正解。文章にはとても出来ない光景は、幸いにして我々の貸切だった。タマキチさんによると黒部源流を遡行して正にここに突き上げる沢ルートがあるそうだ。それも楽しそう。後ろ髪を引かれながらザックに戻り、そんな楽園はアラスカ庭園の木道が切れるまで続いた。そこからは極端に登山道の様子が変わり、岩がゴロゴロした歩きにくい道を急下降。薬師沢小屋から最後の緩い登りを終え、太郎平で大休止の後、折立に下山した。

メインディッシュの赤木沢は危険箇所もルートに悩むところもなく快適、むしろ増水時には赤木沢に入る前の薬師沢の遡行が困難になるように思えた。初めての山中連泊となったまさみさんは体力十分で今後の成長が期待出来る。自分の初日の体調不良は不徳の致すところです。少しは生活を改めたいと思います。 (こーさか)

まさみの記録

初夏合宿です。行く前から5日間も山にいることを考えるとドキドキし、準備も色々シチュエーションを考えながらで荷物が多くなってしまいました。

8/10

夜出で東京出発、LこーさかさんとSLタマキチさんの運転で確か、3時間ちょっとで富山に到着。早い〜。到着後、明け方くらいまで宴会をし、みんなやや寝不足。

8/11

リーダーはだいぶ体調が優れない様子でしたが、折立〜太郎平までは約四時間くらいで到着。雲が多く、あまり景色は見れなかったけど道は歩きやすく良かったです。

8/12

太郎平〜薬師沢小屋までは木道が多くて歩きやすく、薬師沢手前は熊笹地帯がひらけていたし、山に囲まれきれいでした。薬師沢は水量も多く、2、3箇所高巻きがありました。重たいザックを背負っての沢登りが初めてなことと、高度感と足場の悪い感じが恐怖で、突破に時間がかかりました。しかし、リーダーとサブリーダーは荷物ちゃんと入ってるのかな〜と疑ってしまうほどスイスイ突破するのでした。赤木沢に入ってからは水量も減り、流れも緩やかになりました。他の鬱蒼とした沢のイメージとは異なり、とても開けいて花も咲いていたり、滝が登りやすいなど、本当に素敵な所でした。しかし高巻き突破の疲れがひどく、ふらふらであった為、リーダー判断で、大滝を越えた辺りでビバーク。河原で焚き火し、宴会。リーダーは途中で釣った天然イワナを丁寧に焼き、骨酒にしてくれました。香ばしくておいしかった。サブリーダーは継ぎ足ししながらたくさん飲みました。

8/13 赤木沢〜黒部五郎小屋 

雨でしたが構わず出発。間もなく水量がさらに減り、あっという間に源頭。花畑があり、晴れてたらもっときれいなのに。ここでは、サブリーダー、前日のアルコールの影響が辛そう。稜線に出るまでのつめは楽々だったそうです。途中登山靴に履き替えて黒部五郎を目指す。雨風が強くて吹き飛ばされそうになる。途中の岩場で雷鳥に出会いました。雷鳥は、行ってはいけない×印の岩の方へと消えていきました。黒部五郎小屋に到着後、すぐに天場でテントを張る。途中の小さな橋は浸水してました。

8/14 黒部五郎〜雲の平  

昨日とは打って変わり、晴天でした。黒部五郎岳のカールもよく見えました。三俣蓮華への途中では、同時期に打込谷へ入っていたK村さんPのいる笠ヶ岳が目と鼻の距離で見えました。雲の平のアルプス庭園は今回の山行の中でも一番印象に残った場所でした。本当に広い庭のようで、自然て凄い!と圧倒されました。

8/15 雲の平〜薬師沢小屋〜太郎平〜折立  

雲の平は全て木道で歩きやすく、景色も良く快適に歩けました。がしかし、木道が終わってから薬師沢までは一番の難関となった岩場の下山道。急だし、滑るし、転ぶしで泣きそうでしたが、リーダーとサブリーダーが励まし、アドバイスをくれたのでなんとか下山。太郎平では、リーダーとサブリーダーが昼間から飲酒してました。すごいです〜。それから折立までは割とさくさく下りることができました。雲が少なく、行きには見れなかった湖などが見えました。下山後は即温泉、居酒屋、テントで宴会をして合宿を終えました。とても楽しく、良い思い出の山行でした、山なのにレストラン並の食事にもとても満足しました。しかし、体力不足、技術不足、知識不足を改めて痛感したので今回の経験を元に向上していきたいです。Lこーさかさん、SLタマキチさんありがとうございました。 (まさみ)