山行記録/会山行/2008/春合宿/北アルプス・爺ヶ岳南尾根-鹿島槍ヶ岳

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:58 (3017d)
山域春合宿/北アルプス・爺ヶ岳南尾根-鹿島槍ヶ岳
日程2008年05月03日-05月05日
メンバーL:AKA, SS, KOH, Licca

 行程

1日目 扇沢駅→柏原新道入口→1633mあたりから南尾根へ→ジャンクションピーク(泊)

2日目 JP→爺ヶ岳南峰→冷池山荘→鹿島槍が岳→冷池山荘(泊)

3日目 山荘→赤岩尾根→西俣出合→大谷原

 記録

前夜

前夜(5/2)、20時に都内を出発。渋滞に巻き込まれることなく、夜半には扇沢駅に到着した。 軽く入山を祝った後、駐車場にテントを張り仮眠をとる。

5/3(土)

合宿初日、すこぶる天気が良くて幸先も良さそう。 柏原新道の登り始めは、木漏れ日の中の夏道を辿る。

高度をあげるごとに、次第に道を覆う残雪は多くなる。

そして1633mあたりに、尾根を巻くようにつけられた柏原新道を離れ、南尾根に乗り上げることを促す看板が立てられていた。 看板の指示に従い、右斜面を登り、尾根へ。

尾根上は雪はまばら。 それでも一般ルートではないこの尾根は、案外よく踏まれているので、藪をこぐ必要はなかった。

順調に高度を稼ぎ、10時にはジャンクションピークに到着。 この頃、ピーク上はガスが立ち込め、展望はゼロである。 時間はまだ早いが計画書通りここでテン場ることにする。 早速テントを設営し、外宴会へと突入する。

その頃、まるで幕が開かれていくように、ガスがみるみる消た。 別働隊の遠見尾根山スキーP、鹿島槍東尾根Pと無線連絡。 東尾根Pが、「第一岩峰基部にテン場っているから明日はトップ間違いなし。9時には山頂に着いちゃうかも〜」っとの余裕のお言葉だったので、こちらも合流に遅れないようにと明日は30分前倒しすることにした。

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    ジャンクションピークのテン場。絶景です。

5/4(日)

予定の2時半に起床。 朝食も出発準備も順調にこなし、4時半前にはテン場を出発できた。 目の前に聳える爺南峰を仰ぎ見ながら、南尾根をまっすぐ登っていく。 思ったよりも早く爺ヶ岳南峰に到着。 さすが稜線、好天であっても風はすこぶる強い。 ここからは冷池山荘めざして稜線を北上する。

冷池山荘・・・見えているのに、なかなかたどり着かないのがもどかしい。 そのもどかしさを助長しているのが這松。 トラバース道に所々出ていて、とってもウザッタイ。

山荘に到着。 テントを張る場所を確保し、軽装で鹿島槍に向かって歩き出した。

「合流に遅れてはならじ」っという思いでハイペースで歩き始める。 しかし、ここで気がスッコーンっと抜ける情報が入る。 東尾根Pとの無線交信によると第一岩峰の基部付近でテン場っていたので、今朝トップ間違いなしのはずだったが、他パーティーよりも出発が遅れ、第一、及び第二岩峰基部では相当待たされる予定。山頂到着は12時くらい・・・っとのこと。

しかたない・・・ こちらもペースを落として、ゆっくり、のんびり鹿島槍を目指した。 道すがらついつい東尾根を眺めてしまう。そして尾根上の点々の数を数える。 「2人Pいないな〜」 鹿島槍ヶ岳南峰到着。 風が強い。 東尾根を見ると2ツの点々が・・・

今しがたの無線交信には応答がなかったので、たぶんその頃は第二岩峰を登っている最中だったのではないか。それから察すると、あの点々は十中八九東尾根Pっ!!

ここで仲間がくるのをずっと待っていたいけど・・・風強すぎて、長居が出来る環境ではない。 仕方ないので、冷池のテン場で待つこととし、下山を始めた。

しばらくして、テン場で東尾根Pと合流。 日が落ちるちょっと前まで、外宴会で大いに盛り上がり、引き続きテント内でも盛り上がった。 明日は6人で下山します。

5/5(日)

5時15分、冷池山荘を出発。 冷乗越から赤岩の頭をトラバースする。

いや〜とんでもないくらい怖い・・・ その後も数回トラバースするが、ここでコケたら奈落の底をまっしぐら・・・ それを思っただけでも、身が縮む。

とにかく、谷を見ない、

“落ちたら奈落”なんてことも考えない、

まっすぐ前を向いて、がに股で歩いた。

やっとトラバースが終わっても、その先も緊張を強いられるところばっかり。 こんな怖い尾根嫌だよ〜。 泣きが入る。

朝早いっていうのに、斜面はグズグスで、ステップが崩れるし、雪の表面は溶けて滑りやすい。

KOHさんのプチ滑落に誘発されるように、私も続けてプチ滑落。 息を抜くところなんて全然なくて、終始緊張しっぱなし。 もー嫌!!

やっと高千穂平を出発してまもなく、アクシデント発生。

KOHさんがコケた。(実は私も同じところでコケた。) その拍子に足首の辺りを負傷してしまったのだ。 その場では捻挫なのか、骨折なのか、腱を切ってしまったのか本人も分からなかったので、とにかく応急処置を施し、KOHさんの荷物を皆で分担し、この先の下山に備えた。

幸いどうにかこうにか歩けそう。 それでも尾根の急峻さはまだまだ続く。 その上、雪もあり、藪もある。油断は出来ないけど、先頭のAKAさんがKOHさんをサポートしながら尾根を下りきり、。10時08分、西俣出合に到着。 あとは林道を大谷原まであるけばいい。

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    赤岩尾根を下る。終始ビビリっぱなしだった私。

 感想

登山のアクシデントは付き物。その際、どのように行動し、対処できるかに全ては係っている。登山技術と並行して、このようなときに必要な技術や知識を学ぶ必要性を強く実感しました。

合宿に関して言えば、ただただ楽しかった。合流を約束した別働パーティーを思いながら歩いた稜線は、忘れ難いだろうな。 (記:Licca)