山行記録/会山行/2007/夏合宿/北アルプス・剣岳 八ツ峰、源次郎尾根

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:50 (3199d)
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コースタイム

8/1 室堂(07:40)→(10:21)別山乗越→(11:16)剱沢キャンプ場
8/2 起床(02:30)→剱沢キャンプ場(03:50)→(07:08)八ツ峰 V・VIのコル(07:40)→(08:30)VI峰山頂→(10:17)VIII峰山頂→八ツ峰の頭→(12:55)剱岳山頂(13:30)→(16:10)剱沢キャンプ場
8/3 起床(02:30)→剱沢キャンプ場(04:00)→(05:10)源次郎尾根取付(05:30)→(09:06)I峰山頂→(09:59)II峰山頂→懸垂下降(10:40)→(11:37)剱岳山頂→(15:00)剱沢キャンプ場
8/4 停滞
8/5 起床(04:00)→剱沢キャンプ場(06:15)→(07:00)別山乗越→(08:55)みくりが池→室堂
(48期:K)

記録

8/2 晴 『八ツ峰』
暗い中、剱沢小屋の下から雪渓まで降りる。雪渓からアイゼンのまま岩場を詰めてV・困離灰襪亮茲衂佞まで登り、ハーネスを装着、フラットシューズに履き替えていよいよ八ツ峰だ。

フリクションの効く岩はホールド、スタンス共に迷うことは無いのだが、ロープを付けていないということに緊張してT女史の後ろをヒーコラ言いながら付いて行く。出だしの10分を過ぎれば傾斜も楽になり、程なくして妻に到着。妻からは続けて二回の懸垂下降で降りた。そこから尾根の右に付いている踏み跡を進むと、どうもクレオパトラニードルに向かうトラバースのようで、結局司は巻いてしまった。

ここから縞は残置スリングの垂れているチムニーのようなところをSさんが先行して様子を見て下さり、私は残置でA0、更にSさんに垂らしていただいたスリングに掴まって通過した。その先には二手ほど上がってから切れ落ちた左に向かって横移動する箇所があり、距離は短いが今日の行程で一番緊張した箇所だった。そこから暫く登って行くと目の前に富山湾と能登半島が広がった。あれあれ、縞に到着。ずっと緊張しっぱなしだったのが一気に緩む。

懸垂下降、登り返しで八ツ峰の頭から北方稜線に合流。ここの下りがザレていて下りの苦手な自分には嫌らしく感じられた。剱岳山頂に着く頃には気持ちがバテバテ。登山靴に履き替えてヨレヨレと下山した。(48期:K)

8/3 曇り時々晴れ 『源次郎尾根』
私−Kさん、Tさん−Nさんの組み合わせとなり、別パーティーという認識のもと4人で出発。尾根の末端から踏み跡を辿るも、「どこにルンゼがあるの?」疑わしきは戻れ、仕切り直しと思ったら後続Pが来て確認すると、「ここで間違いない。」と言う。まあまあ踏み跡もあるが、藪こぎだ。

06:40ルンゼへの巻き道発見。ニッコウキスゲが綺麗。ルンゼを詰めていき、最後の急峻な20mのガレに出た。右の側壁をつたって行こうと足をあげれば崩れる、手を出せば岩が剝がれる。Nさんはガレを上がっていき、大きな岩をラクし本人も滑落するんじゃないかと冷や冷やした。私はもう、上にあがるにも、戻るにも動けなくなってしまった。Tさんの救出を待つ20分位か?えらく長く感じた。死の恐怖が頭をよぎった。足場が崩れるか、ホールドが剥がれるかすれば、はるか底まで滑落するんだろう・・・Tさんが懸垂で下りてきてくれて、ザイルの末端を放ってくれた瞬間、どれほど救われたことか。この気持ちは一生忘れないだろう。

ハーネスも付けていないので、このガレガレの傾斜を上がるのも怖かった。稜線に出て、ここからは明瞭な踏み跡・楽しい岩稜歩き。足まわりも登山靴のままでフリクションが利く。快適・快調に進んで喫頭に着く。クライムダウンで曲への登り返し。曲頭に着いてから1回の懸垂で最後の登りにかかる。11:40本峰到着。15時天場。翌日は皆停滞らしい。天気も崩れそう。(40期:T)

Photo

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長次郎雪渓の登りは斜度がきつく、事前にTさんに言われて12本爪アイゼンにして良かった。


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安全な尾根に上がってやっと生きた心地がした。後に得た情報では、ルンゼは雪のない時期、落石が多くて使わないらしい。


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