山行記録/会山行/2006/春合宿/空木岳

Last-modified: 2010-03-16 (火) 23:24:27 (3199d)
日程5/3 - 5/6 (3泊4日)
参加4名
ルート千畳敷 - 空木岳 - 池山尾根

記録

5/3(快晴)しらび平〜(ロープウエイ)〜千畳敷〜極楽平(テント泊)

早朝6:10に新宿西口にある高速バスターミナルに集合する。まばらに到着するYTパーティーとNKパーティー。ターミナルではGW高速渋滞状況をしきりにアナウンスしている。全く予期せぬ事態に不安になる。(予期していた人もいたが)アナウンスどおりの渋滞ぶりは事故渋滞も重なって更なる渋滞を招く。結局、駒ヶ根の停留所に4h近く遅れ到着。そこからタクシーで急いだが、ロープウエイに乗って千畳敷に着いた時は既に16時を過ぎていたと思う。また、千畳敷の派出所では宝剣越えについて注意を受ける。北稜は雪がベッタリ付いていて、朝10時を過ぎるまではカチコチのツルツル状態で支点もなくアンカーなしでは通行困難との事。アンカーやバイルなどない私達は不安と共に諦めモード。元々渋滞で木曽駒カットを決めていたので、宝剣山荘まで行っても結局巻く事になるなら今日中に千畳敷から直接極楽平へ行ってしまおうという結論に達し、今回最大の核心であった宝剣を諦めた。極楽平への登りは急傾斜。陽も陰り雪は締まっていたが、トレースが階段状になっていたので、下から見上げた感じほど怖くもなく楽に感じた。しかし千畳敷から見る宝剣はあまり雪がなく、行けそうに見えてしまうのだが、角度でそんなに雪の付き具合が違うものかと疑問になる。稜線に上がり、YTと南陵が見えるところまで行く。確かに雪はあるけれど、行けないほどかな〜?でもあそこのナイフっぽいのは怖いね、とか言い合う。極楽平のテン場では快晴の美しい景色に囲まれながら、宝剣〜と叫んで悔しがる。夕飯の豚肉生姜焼きはうまかった。

2006宝剣岳.jpg
宝剣岳の核心、南稜側。行けなかったケド…

5/4 (快晴) 6:00 極楽平 〜 7:35 濁沢大峰を下りきった2,536m付近(交信) 〜 8:25 檜尾岳山頂 〜 9:20 熊沢岳直下(交信) 〜 10:25 熊沢岳山頂 〜 12:28 東川岳山頂(交信まで大休止) 〜 14:00 木曽殿山荘(テント泊)
寒かった夜を越えて5:00起床。お茶→朝飯→お茶→パッキングを2hで済ませ、夜中にうなっていた風がまだ止まない中、出発。しかしながらロープウエイを利用したおかげで荷揚げの苦労もなく、もう稜線歩きが楽しめるのは極楽であった。(だから極楽平なのか?)美しい景色が目の前に広がるのはこの上なく気持ちいい。7:35の交信では北原さんの声が飛び込んでくるもののこちらが発信する声が聞こえていない様子。混線でもしているのかも?くらいで、この時間は諦める。後ろから男性3人Pが来たので宝剣越えをしたのか聞くと、したと言う。やはり北稜には雪がベッタリ付いていたので早朝を避け10:00過ぎに通過。支点がないので竹ペグを気休めに使用しザイルも出しっぱなしで通過に3hかかったという。北稜より南陵の下りの方が怖かったとも言っていた。それを聞き、宝剣をカットしたのは正解だったのかもしれないと思いつつもまだ少し悔しい。その後は稜線のアップダウンやトラバースを繰り返したり長めの休憩をしながら12:28に東川岳に到着。この時にはすでに風は無風状態。日焼け止めをしきりに塗りながら歩いてきた稜線を振り返り労をねぎらう。が、しかし、前方にはドドーンとそびえる空木岳への登りが待ち構える。憧れのいつか行ってみたいと思っていた私と同姓(漢字は違うけど)の山だけど、今日1日縦走してきた身体には結構厳しいかも。という事で、まだ日程も残っているし天候も安定しているので空木は明日への課題にしようという結論になり今日は木曽殿山荘までで終了と決める。この山頂での交信も受信のみで送信が不能。こんな稜線のど真ん中にいる私達の声が届かないわけないのだが、きっと何かが故障しているのだろう。東川岳〜木曽殿乗越は急な所を一気にかけ下る感じだ。木曽殿山荘の解放されているという建物を狙うが期待は外れる。入口が開いていたらしく雪で埋まってしまっていて中に入るのは困難。仕方なく山荘脇の砂の上にテントを張った。まぁ、雪の上でないだけでもありがたい。テント設営をし、少し外で青空宴会をし寒くなってきた頃、テントに入った。YTが作ってくれたリゾットがジフィーズとはいえ、やけにおいしい。JKさんは自分でリゾットを作るらしく、作り方を教えてもらったりした。うちらの外にも1Pがテントを張っていた。

2006極楽平の朝.jpg
  極楽平から朝一の雲海に心洗われる。

5/5(晴れ) 6:10 木曽殿山荘 〜 7:05 第一岩峰(空木岳直下2,782m/交信まで大休止) 〜 8:15 空木岳山頂 〜 8:25 駒峰ヒュッテ(テント設営) 9:20 南駒ヶ岳へ向け出発 〜 9:35空木岳山頂(交信) 〜 10:25 赤梛岳の手前 〜 11:30 南駒ヶ岳山頂(交信) 〜 13:10 空木岳手前(交信/大休止) 〜 14:00 空木岳山頂 〜 駒峰ヒュッテ(テント泊/小原Pと合流)
さてさて、朝から空木越えだよ。きちぃ〜ぜ、おい〜と思いながら皆出発。でも絶妙なペースでグングン高度を稼ぐ。確か300mの標高を上がるんだったが、けっこうあっという間に第一岩峰に着いてしまった感じがした。第一岩峰からが岩と雪のミックスだ。ちょっと構えたが、意外や意外にもあっさり行ってしまった気がした。強いて言うなら1ヶ所岩場の巻きのところでザックに積んでいたスコップが岩につっかえて、押し戻されそうになって怖かった。お待ちかねの山頂は見た目よりは意外とさっぱりした感じの山頂だった。無線も通じないので、後から来るであろうAOパーティーを思い、山頂に赤布を付けておく。山頂から下を覗けばすぐに駒峰ヒュッテがある。今日はそこをテン場にし、南駒ヶ岳をピストンする。空木山頂から駒峰までは一気に尻セード。もう素晴らしく気持ちよく楽しい尻セード斜面なのであるからして、やらないわけにはいかないのだ!駒峰に一気に着くと整地をしてテント設営、荷物デポなどして南駒へ出発した。南駒ヶ岳は空木に負けない大きさで空木の後方にドデーンと構えている。道のりは稜線の西側トラバースが多く続く。途中ちょっと雪がクラストぎみで急な谷間に切れている所があり、そこは少し怖かった。あと、南駒山頂直下に急で切れている登りのところがやはりちょっぴりクラストぎみで怖かった。南駒の山頂は雪がどっぷりかぶっていて、山頂の道標がほとんど埋まっている状態だったから、どこが山頂かわかりづらかった。山頂での交信はみんなの位置がかろうじてわかっただけで、結局私達の声は通じなかった。復路は雪が柔らかくなっていて怖くはないが今後はズボッと埋まりながら進む。空木手前ではまた交信をしたけど、相変わらず送信は不能。しかしながら小原Pが東川岳にいると聞こえ、目をこらして東川岳を見ると人がいるではないか!あれだ〜と叫んだり手を振ったり笛をふいたりしたが一向に気づく気配はなかった。ではAOパーティーが空木山頂に到着しそうな時間に迎えに行こうという話で私達はそのままテン場に向かった。テン場に着くと、とりあえず外宴会。YTが最後まで必殺に持っていた厚切りチャーシューがうまいうまい!その後も物足らず、非常食のジフィーズにも手を伸ばす。そろそろお腹も落ち着く寒くなってきた頃、YT1とYT2と私は空木山頂へ迎えに登りだす。10分登ると山頂に着く。と、そこへどんぴしゃりとHMが現れる!おおっと感動!その後、AB、TTさん、AOさんも続いて来た。お疲れ様と写真を撮ってから駒峰までの尻セードを進め、みんなやる。TTさんが連結しようと言うので、TTさんBA、私で連結尻セードをすると、これがものすごく楽しい!もう私は大爆笑してしまった。非常に楽しい瞬間だった。そしてAOパーティーのテント設営も終了し、それぞれテントに入り、夕食を済ませ床についた。

2006空木岳.jpg
  第一岩峰より。ここから岩と雪のミックス。
2006南駒ヶ岳.jpg
  南駒ヶ岳からテン場へ戻る稜線上。

5/6(晴れ) 6:05 駒峰ヒュッテ 〜 6:50 池山尾根2,415m付近 〜 8:25 迷い尾根分岐 〜 10:20池山小屋手前の分岐 … この先の記録ナシ・13:35頃民宿着
今日は下山日。長いようで短かった合宿ともお別れだ。池山尾根には最後の難関、大地獄小地獄が待っている。上は開けた尾根も樹林帯に入ると少しわかりづらい。そしてその地獄付近の迷い尾根の手前で道がぷっつりわからなくなった。2Pはあちこちへ道を探す。見当をつけ藪を漕いで急斜面を下るとやっとそれらしき道が見え、迷い尾根への分岐に出た。本当は雪の付いた急斜面を下るのだったが、トレースもなくわからなかった。迷い尾根の次は地獄の通過だった。元のトレースに皆ががっちりトレースを掘ってくれたから通過できたけど、カチコチ状態で初ッぱなだったら相当怖いだろうと思った。その谷間のトラバースは4箇所くらい出てきて気を抜けなかった。落ちたらヤバイ。それが終わるとだんだん雪もなくなり、ゆるやかな尾根になる。ちょうど、池山小屋への分岐が広くアイゼンを取ってなおかつゴミを燃やそうと、焚き火をし大休止をした。そこからはもう、春山ハイクと化した。暑い快晴の中を歩く。4日間の疲れが足に出て、私は土踏まずの水ぶくれが破けて痛かった。舗装道路に出てからショートカットで登山口に出る道ではカタクリの花が咲いていた。登山口に出ると桜咲く春の街の駒池で噴水が飛び上がっていて、その脇を通って民宿に向かった。今日のごはんは何かな〜?早くビール飲みたいな〜?合宿の終わりはいつもこうだ^^;何よりも何よりもみんなが無事で笑顔で何よりだ。

2006池山尾根下部.jpg
  池山小屋より下がった所。下は春爛漫♪

良点: 合宿前に燕に行って体力が出来上がっていたし、痩せたおかげで最近はバテ知らずになっている。また軽量化に力を入れて準備をしたおかげで、登攀具があったわりには楽だった。この時期、テントマットはなくてもザックを下に敷けば十分カバーできる事がわかった。

反省点: 軽量化は良かったが、3シーズンシュラフ1枚で上側が少し寒かった。時間に多少の余裕はあったのだから、宝剣越えの判断に(宝剣山荘まで行って目で見て確かめるとか)もう少し時間をかけても良かったのではないかと思った。(YU)

感想
晴れた日の縦走アルプスはやはり素晴らしかった。雪の白、岩、少しだけ覗くハイマツの緑、見事なコントラストに空の青。夕日に夜空、朝日にと事ある毎に悲鳴をあげてしまう、、中央アルプスですれちがったのはほんの数パーティで、広大なそれらを我がモノのように堪能させて頂いた。風の強いときもあったが、稜線で30分も休めるときも多く、快適なばかりの山行になった。振り返ればいつまでも宝剣が見えて歩いてききた実感をくれ、前方を望めば南アルプスがずらりと並んで美しい山麓を見せ続けた。宝剣越えを考慮したため荷物をきりつめ、行動食やお酒の危機が迫ったが、少しを皆でわけあうのも楽しかった。課題も残したが以前より早く残雪を歩けたのもリーダーのペース配分の良さに加え、富士山の雪訓や燕山行のおかげと実感。それらをくるめてご一緒下さった皆に感謝いっぱいです。(YT2)